リビアへの軍事介入に中露が慎重姿勢
2011.03.10
欧米はリビアへの軍事介入を検討し、中露の反対をかわす方法を模索している。
米CNNによると7日、米英仏はリビア上空に飛行禁止区域を設定する国連安保理決議の草案作成を開始。同日、米オバマ大統領は、北大西洋条約機構(NATO)が軍事面を含むすべての手段を検討していることを明らかにした。
しかし、これに対しロシア外相は「経済制裁に全力をあげるべき」として否定的見解を示し、中国外務省も8日、慎重な姿勢を示した。そのため9日付ワシントン・ポスト紙によれば、米英仏伊は国連とは別の形での国際的支持を得て、リビアに軍事介入する道を模索しているという。
中露は近年、軍事拡大と共にアジア・アフリカでの資源戦略を強化しており、中東に対する欧米の影響力がこれ以上高まることを嫌っているようだ。しかし深刻な人権侵害が行われているリビア情勢は一刻を争うもので、自国の勢力拡大のために解決を遅らせることは許されない。(由)
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