中国が対米空母へのミサイルを配備

2011.02.20

中国共産党の国際問題専門紙「環球時報」が18日付で、中国軍がアメリカの空母や在日米軍基地を攻撃できる対艦弾道ミサイル(ASBM)「東風21D」の配備を始めたと伝えた。

ゲーツ米国防長官が1月の来日時に「開発がかなり進んでいる」と警戒感を示していたが、中国系メディアが「配備」を伝えたことで、米中の軍事バランスは新たな局面に入ったと言っていい。

なぜなら、中国の対艦弾道ミサイルは防御が難しく、「空母キラー」とされるためだ。台湾危機などの際、米軍の空母が東アジア周辺に近づけなくする中国の「接近拒否戦略」の決め手となる。

アメリカの側はそれに対抗するため、空母搭載型のステルス無人戦闘攻撃機(X-47B)の試験飛行を2月初めに行い、成功させた。中国の対艦弾道ミサイルの射程外から中国沿岸部のミサイル部隊を攻撃することができるという。

米中の軍事競争が加速している。その中で日本は具体的な対処方針が未だ固まっていない。(織)

【2月19日分ニュースクリップ一覧】

「カネ余り」解消に急ぐ中国、今度は預金準備率引き上げ
日米印が4月に軍事演習 中国を牽制
戦略なきオバマ外交の漂流
全国学力テスト「全員参加」復活の流れ
シンガポールに励まされる日本
インドやタイの女性が日本人の「代理母」に
衰退するメディアと興隆するメディアの違いはどこに?
摩天楼が都市を救う
米、世界初の「反レーザー」を発明


タグ:

「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内

YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画



記事ランキング

ランキング一覧はこちら