7月の東京都議選 幸福実現党公認候補予定者6人が出馬会見
2017.05.17
都議選に出馬を表明した6人。左から、西野晃氏、白柏貴子氏、上田哲次氏、安原宏史氏、表奈就子氏、鍋島久之氏。
《本記事のポイント》
- 都議選に幸福実現党公認候補6人が出馬を表明
- 豊洲移転問題が争点の1つ
- 幸福実現党は「防災」「経済」「都市開発」「教育」分野で独自政策を打ち出す
幸福実現党は16日に東京都庁記者クラブで会見を行い、6月23日告示、7月2日投開票の都議選に、同党の公認候補6人が出馬することを表明した。
会見の様子。
候補予定者の擁立選挙区は次のとおり。
- 港区 鍋島久之(なべしま・ひさし 幸福実現党港区代表)
- 中野区 白柏貴子(しらかし・たかこ 同党中野区代表)
- 荒川区 西野晃(にしの・あきら 同荒川区代表)
- 板橋区 安原宏史(やすはら・ひろし 同党板橋区代表・HS政経塾第7期生)
- 江東区 表奈就子(おもて・なつこ 同党江東区代表・HS政経塾第5期生)
- 町田市 上田哲次(うえだ・てつじ 同党町田市代表)
今回の都議選で幸福実現党が掲げる重点政策は以下の通り。
防災・安全ナンバー1
国民保護法に基づいて、ミサイル着弾など有事を含む防災に備えた避難訓練を実施。地震・津波・火災に対する防災面でも有効な核シェルターの設置を推進する。
経済成長・将来性ナンバー1
築地市場の早期移転を実現。市場の民営化をはかり、輸送コストの削減や海外のネットオークションを導入することで取引量を増やすと共に、雇用を生み出す。
「渋滞ゼロ!花粉ゼロ!」快適さナンバー1
首都高速道路「3環状9放射ネットワーク」の早期に全線開通させること、輸送車に関する規制を緩和し、一度の輸送量を増やすことで、渋滞をゼロにする。都民の約4人に1人が悩む「花粉症」対策として、林業にITを導入し、健全な間伐を行う。
東京公立学校の学力・安心ナンバー1
私立受験や塾通いによる家計圧迫に対し、教員の指導力向上とカリキュラムの改善を通じて、「塾にたよらない公立学校」を実現し、東京の公立学校の学力水準を高めます。
いじめ防止法を強化し、教育環境の健全化を目指す。
「都民ファースト」を掲げて都知事選挙に当選した小池百合子・東京都知事。豊洲移転問題やオリンピックの費用負担と、小池都知事の予想外の発言に都民は困惑を隠せないでいる。「都民ファースト」がいつの間にか「小池ファースト」に変貌してしまった。
そのような中、幸福実現党東京都本部は4月27日に「小池都政、無責任政治をやめよう」デモを都庁前で行い、築地市場が移転しないことで、6000億円以上の税金が無駄になっていると批判した。また、東京都議会には「築地市場の豊洲移転を求める」陳情書と署名を提出している。
今回の都議選は「豊洲市場への早期移転」が争点の1つになるだろう。
さらに幸福実現党が打ち出す独自政策として「防災・安全」がある。北朝鮮情勢が緊迫しているにもかかわらず、有事に備えた避難訓練が全国的にできていない。同党は核シェルター施設の設置の推進を公約に掲げ、各区代表は、港区、江東区をはじめ都内9区に「有事時の避難訓練を求める」要望書を提出するなどの活動をしてきた。
現在、幸福実現党の地方議員は13人にのぼり、5月10日に地方議員1人が繰り上げ当選したばかり。勢いに乗じて、東京都議選で当選者が出るかが注目される。
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