中国の脅威を真剣に受け止める米国
2011.02.05
2月4日付け産経新聞コラム「あめりかノート」で、米国が中国の軍事拡大を真剣に心配している現状を伝えている。「中国が、『積極防衛』の名の下に大規模な軍拡を進め、東アジアでの軍事能力を高めて、その地域から米軍を締め出すことを意図している」という認識が大前提になっているという。記事が紹介する米国議会の公聴会で行われた主な指摘は以下の通り。
・中国の軍事拡大は米国側の予想より速い速度と大きな規模で進んでいる。
・中国は第一列島線内での支配権の確立を2010年代、第二列島線内での確立を20年を目標にし、40年までには太平洋とインド洋の米軍支配に終止符を打つことを意図している。
・中国の軍拡によって、南シナ海、東シナ海の諸国は、今後、自主防衛を強化するか、中国に屈服するかの選択を迫られる。
西沙諸島(ベトナム)や南沙諸島(フィリピン)から米軍が退いた後に、中国が実効支配に乗り出した歴史的事実は、リバティ本誌でも伝えてきた。
参照記事:「201X年 日本再占領!?」( http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=74 )。
現在、日本にも沖縄から米軍を追い出そうとする流れがあるが、感情論が先行すれば国は滅ぶ。今日本に必要なのは日米同盟の堅持であり、国防強化を進めることだ。中国に「悪を犯させない」体制をつくり、アジアの安定を保つことが、日本に求められているのである。(格)
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