「帰ってきたヒトラー」が認定する、現代のヒトラーは誰?
2016.06.27
拳銃自殺を遂げたはずのヒトラーが、第二次大戦から70年経った現代に蘇り、コメディアンとしてテレビ出演を果たし、少しずつ国民の心をつかんでいく……。
こんな禁断のストーリーを描いた映画「帰ってきたヒトラー」が話題を呼んでいる。
ブラックジョーク炸裂の作品だが、70年前と変わらずドイツ帝国をつくろうとするヒトラーが、国民一人ひとりに会いに行って悩みを聞いたり、昔の演説を現代風にアレンジして聴衆を惹きつけたり、はたまたインターネットを駆使して人気を呼ぶ様子が描かれていて興味深い。
公開されたドイツ本国では、ディズニーの大ヒットアニメ「イン・サイド・ヘッド」を抑えて1位を獲得。原作の小説は、世界41カ国で翻訳され、アメリカではNYタイムズ紙のベストセラーリストで1位に輝いている。
"ヒトラー的"為政者が増える世界
思えば、あまりに時事的な話題だ。
プーチン、トランプ、習近平、金正恩、安倍晋三……。近年、「現代のヒトラー」と批判される政治家が、世界で増えている。
国際情勢が不安定になる中、カリスマ的な為政者が期待されている面もあるだろう。一方で、強い為政者は、独裁者ヒトラーを彷彿とさせるため、警戒されてもいる。
もしヒトラーが本当に帰ってきたら、いったい誰が"仲間"に見えるのだろうか。
地獄のヒトラー"本人"に聞く
それを垣間見ることが出来る本がある。
大川隆法・幸福の科学総裁による著作『ヒトラー的視点から検証する 世界で最も危険な独裁者の見分け方』だ。
これは、大川総裁がヒトラーの霊をあの世から呼び出し、現代の国際政治について"分析"してもらったもの。以下が、語られた内容の一部だ。
- トランプ人気を生み出しているアメリカ国民の心理
- 安倍首相の代わりに「ヒトラー的」手腕を振るう政治家の存在
- プーチンは世界の脅威かどうか
- 習近平を襲っている「焦り心」とは
- ネットに潜む「ヒトラー」の影
その国際情勢や政局の分析そのものは、非常にリアリスティックで鋭い。言葉遣いも、演説で民衆を扇動するイメージとは裏腹に、冷静なものだった。
しかし逆に言えば、その洞察力と政治手腕が、大きな権力を生み、悲劇を大きくしてしまったのだろう。もちろんヒトラー霊は現在、地獄に堕ちている。誤った心や思想を持ち、多くの人々を虐殺した罪はあまりにも重い……。
いずれにせよ、本書を読めば、世界の真の独裁の脅威が見えてくるかもしれない。「蛇の道は蛇」(同類の者のすることは容易に推測ができる)とはよく言ったものだ。
(朗/光)
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幸福の科学出版 『ヒトラー的視点から検証する 世界で最も危険な独裁者の見分け方』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1659
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