参院選 秋田選挙区 西野氏が出馬表明 「秋田県の皆様に『希望の未来』をお見せしたい」
2016.04.17
会見に臨む西野氏(右中央)
日本が直面している社会問題の一つが人口減少。秋田県は特に深刻だ。
同県では、全国最速のペースで人口減少が進み、昨年の国勢調査(速報値)では、1920年の調査開始以来、過去最大の人口減少率5.8%を記録した。少子高齢化問題と合わせて、秋田県を悩ませている。
こうした問題に大きな危機感を持っているのが、幸福実現党の西野晃(あきら)氏だ。
西野氏は15日、秋田県庁で記者会見を開き、今夏に行われる参院選に幸福実現党の公認候補として出馬することを表明した。同氏は、「秋田の皆様に『希望の未来』をお見せしたい。そしてその希望を未来の子供たちにも継承していきたい」と、政治への志を語る。
西野氏は「おがる秋田の未来びじょん」として、(1)「経済」、(2)「教育」、(3)「国防」の3つの政策を掲げる。「おがる」とは秋田の方言で、「育つ」「成長する」「大きくなる」という意味。政策の要旨は以下の通り。
- (1)消費減税を進め、日本経済を復活させる。秋田県で特に必要なのは、雇用の創出。その具体化に向けて、日本海沿岸東北自動車道の早期全線開通、新幹線や高速道路などの交通網の拡充を推し進めていく。また、秋田港を国際物流の拠点にする。
- (2)秋田では小中学校の学力は日本一。その教育力を梃子に教育立県・秋田を目指す。一方で、高い自殺率、犯罪の低年齢化などが問題となっており、正しい歴史教育、道徳教育、宗教教育が必要。日本の戦争犯罪を認めた、河野・村山・安倍談話の白紙撤回を求め、自虐史観を払拭し、日本の誇りを取り戻す。
- (3)2009年、北朝鮮のミサイルが秋田県上空を通過した。それ以来、北朝鮮は核実験を4回行っている。緊迫する世界情勢の中で、防衛力を高めることが、日本と秋田の繁栄を守ることにつながる。日米同盟は堅持しつつ、憲法9条を改正し、自主防衛体制も整えていく。
人口減少や少子高齢化が深刻な問題となっている秋田県は、日本の一つの縮図とも言える。「おがる秋田の未来びじょん」は地域活性化の新しいモデルとなるか、注目したい。
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