中国共産党創立100周年 祝杯は「台北」で!? 【中国軍事専門家の分析(前編)】
2015.10.02
中国軍事専門家
平松茂雄
プロフィール
(ひらまつ・しげお)1936年生まれ。慶應大学大学院修了後、防衛庁防衛研究所勤務。同研究所室長、杏林大学教授を歴任。専門は現代中国の軍事・外交。主な著書に、『中国はいかに国境を書き換えてきたか』(草思社)、『「中国の戦争」に日本は巻き込まれる』(徳間書店)がある。
抗日戦勝記念日の9月3日に、北京で中国人民解放軍の軍事パレードが行われたことは記憶に新しい。
パレードでは、射程1500キロの対艦弾道ミサイル「東風(DF)21D」や、射程4000キロの「東風26」をはじめとする40種類以上のミサイルや戦車など、中国軍の新型国産兵器が次々と公開された。国際社会の警戒をよそに、大軍拡を内外に誇示する中国は何を目指しているのか。中国軍事専門家の平松茂雄氏の分析を二回にわたってお届けする。今回は、その前編。
――2009年に行われた軍事パレードと比べて、特徴的な点などありましたか。
平松茂雄氏(以下、平): 今までは建国記念日である国慶節(10月初頭)に開催していましたが、それを対日戦争勝利記念日に行ったところに、中国の最も重要な意図が現れています。反日的な発言を繰り返している韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領も参列していたことも象徴的です。
――今問題になっている、中国の南シナ海への領海侵犯については?
平: 日本人は、中国の領海侵犯というとすぐに「尖閣」が浮かぶでしょう。しかし、中国の本当の狙いは尖閣ではなく、沖縄であり、台湾です。沖縄と台湾を押さえて一気に太平洋に出ようとしているのです。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画