2022年4月号記事
幸福実現党は何を目指すのか
幸福実現党は、2022年夏に予定されている次期参院選で、比例1人、選挙区11人の候補者を擁立する予定と発表した。
釈量子党首は、次期参院選を「国の存続をかけた戦い」と位置付けている。幸福実現党は何を目指すのか、その精神に迫った。

1月19日に党本部で行った記者会見の様子。

釈 量子
(しゃく・りょうこ)東京都生まれ。國學院大學文学部卒。大手企業勤務を経て幸福の科学に奉職。2013年7月より幸福実現党党首。

及川 幸久
(おいかわ・ゆきひさ)上智大学卒、国際基督教大学大学院修了。米メリルリンチ、英国投資顧問インベスコ勤務。現在、党外務局長。

七海 ひろこ
(ななみ・ひろこ)慶應義塾大学法学部卒。(株)NTTデータを経て幸福の科学に奉職。現在、党財務局長。

森山 佳則
(もりやま・よしのり)中央大学法学部卒。新日本製鐵(株)を経て幸福の科学に奉職し、札幌中央支部長などを歴任。

湊 侑子
(みなと・ゆうこ)関西学院大学文学部卒。幸福の科学に奉職し、支部長などを経て、HS政経塾第1期卒塾。

壹岐 愛子
(いき・あいこ)神奈川県川崎市出身。多摩大学経営情報学部卒。リコージャパン株式会社を経て、HS政経塾第4期卒塾。

曽我 周作
(そが・しゅうさく)大阪教育大学教育学部卒。(株)関電工を経てHS政経塾第2期卒塾。党政調会 都市計画・インフラ部会長。

里村 英一
(さとむら・えいいち)大手テレビ局勤務を経て幸福の科学専務理事、局長を歴任。元「ザ・リバティ」編集長。現在、党政調会長。

江夏 正敏
(えなつ・まさとし)福岡県北九州市出身。大阪大学工学部、建設企業を経て幸福の科学に奉職。現在、党幹事長(兼)選対委員長。

数森 圭吾
(かずもり・けいご)大阪府大阪狭山市出身。早稲田大学社会科学部卒、JFE商事株式会社を経てHS政経塾第4期卒塾。

野村 昌央
(のむら・まさてる)広島県広島市出身。広島国際大学医療福祉学部卒。飲食店勤務を経てHS政経塾第6期卒塾。

金城 竜郎
(きんじょう・たつろう)沖縄県那覇市出身。沖縄国際大学文学部卒。沖縄気象台を経て幸福の科学に奉職。

INTERVIEW
幸福実現党が今、日本に、世界に必要な理由
釈量子党首に、幸福実現党の立党に込められた願いを訊いた。
釈 量子
幸福実現党は2009年に立党し、13年戦ってきました。中国発の新型コロナウィルスが、全世界で4億人を超えて感染が広がる現在、改めて立党の「歴史的意義」というものを再確認した時に、例えば、「保守政党の右側に柱を立てる」といった政党では全くないということを痛感しています。
このたび大川隆法総裁が、『メシアの法』を発刊されました。これは一つの大きな、時代に対するメッセージです。その文脈で、改めて幸福実現党の立党を見た時に、日本史的な意義、世界史的な意義、地球史的な意義が浮かび上がります。
私たちは、全宇宙的、全世界的仏法真理を原点とした骨太な思想体系を持って「価値観の戦い」を行う政党なのです。
(1)日本史的意義──
この国の政治に精神的主柱を立てる
2009年の立党時、大川総裁は、火を吹くような激しさで数多くの演説、説法をされました。そこに私は、紛れもない、メシアの姿を見ます。あるいは、日本文明の基をつくった創造神・天御祖神から流れ出るとされる、真実の武士道の精神の精髄を見せていただいたと思っています。
当時は、核開発を行う北朝鮮がミサイルをどんどん打つ状況でしたし、民主党の政権交代が叫ばれ、宥和主義で中国にすり寄っていました。そうした中、例えば広島では、大川総裁はこういう演説をされたのです。
「原爆は落とした方が悪いか、落とされたほうが悪いか。神仏の目から見て私は言います。原爆は落とした方が悪い、落とした方が絶対に悪い!」
何が正義で、何が悪かを言い切った。若者の一人は、「広島で生まれて教育を受けてきて、こんなことを言ってくださる人は一人もいなかった。人生最大の衝撃を受けた」と語っていました。
こうした若い世代も、当時、原爆を経験した人たちもみんな街頭で、総裁の声を聞いて泣いて、命を吹き込まれたと言うのです。これは一つの証言ではありますが、このような体験をした人がたくさんいたんです。
ところが、こうした歴史的意義の核心部分は、申し訳ないけれども、当時十分には見えていなかったと思います。
政治と教育に宗教を取り戻す

戦後77年が経ちましたが、先の大戦で、占領軍は宗教という背骨を抜き去り、政治と教育から遠ざけました。その結果、クラゲのように漂流し、「自分の国を自分で守る」ことさえできなくなりました。
幸福実現党は、戦後初めて「宗教立国を目指す」と宣言し、戦後の価値観と戦いを続けてきました。宗教立国は、世界の国々の主流なのです。
当時から、マスコミの方からも「あそこまで幸福実現党の報道規制を敷くのはおかしい」という声は伺っておりました。「東京のマスコミは腐っている」「おそらく、政教分離の点からそうしているのだろう」と義憤にかられた地方紙の記者さんが幸福実現党の候補者の単独記事を掲載し、最後に政教分離について触れるというかたちで応援してくださったこともありました。
『メシアの法』で、「『日本の伝統的な戦後の価値観を引きずった自虐史観や反省史観に基づいて、日本さえ爪を切っておれば、牙を抜いておけば、世界平和になる』というような思想では、もはや、とうてい、日本一国の平和も護れなければ、世界の平和も護れない時期が来ていると思います」と教えていただきました。
宗教がなければこの戦後の価値観から脱却できず、武士道の国として蘇ることも不可能だと思います。2009年の立党は、単に一つの政党が立ち上がるということではなく、「新しい太陽が昇る時だった」と考えています。
(2)世界史的意義──
共産党宣言を永遠に葬り去る
次に、世界史的意義についてです。「1848年のマルクス共産党宣言を永遠に葬り去る」。大川総裁は、これが「幸福実現党宣言」であると説かれています。こういうことを言って立ち上がった政党というのは、世界史的に見てもないはずです。
中国や北朝鮮の脅威に立ち向かい、神を信じる人々の力を結集して地上から無神論国家を一掃する。これが「世界同時革命」です。「世界を変えるための価値観の戦い」でもあるのです。
『メシアの法』でも、共産主義の一番の問題が「無信仰」であると語られています。神仏の目を意識しなくて良いので、地上で権力を持った者が「神を名乗れる」ことになり、際限なく暴君を生み出すからです。
大川総裁は、コロナ戦争は始まっているという認識のもと、一つの大きな価値観の構図として「神仏への信仰心を持っている国、国家対、無神論、唯物論国家という対立であれば、勝てる可能性がある」とお示しくださっています。また幸福実現党には「自由・民主・信仰を政治の基本原則とし、国内外において、独裁と専制を排除すべく努力せよ。」という指針をいただいています(*)。この「自由・民主・信仰」という構図のもと、ロシアやイスラム圏も含めて手を取り合い、中国と北朝鮮という無神論国家を封じ込めていくことができたら、地球に一つの、神の秩序が実現すると考えています。
(3)地球史的意義──
宇宙時代を開く

三番目に、地球史的にも大きな意義があると考えています。アメリカは今や、半ば公式にUFOや宇宙存在を認めましたが、大川総裁は宇宙時代を開くため、高度な認識力と精神性を持った宇宙存在の考えも明らかにされています。
そして地球に天国と地獄があり、神と悪魔がいるように、宇宙にも「闇宇宙」が存在し、悪質宇宙人が中国の始皇帝・毛沢東・習近平ラインの中に入っていて、地球に光と闇という価値観の戦いを仕掛けていることも明かしています。
『メシアの法』でも、実は地球は、他の惑星から魂修行のために多くの人が来ている星で、魂修行の場としての地球を守り続けることも非常に大事な愛なのだと説かれています。地上に生まれた神仏の子たちが、肉体を持ちながら、信仰や愛、正義など目に見えない価値を選び取ることが尊いのだということが地球の常識になれば、他の惑星の高度な人類とも交流ができる──そんな未来がやってくるはずです。
遥かなる神の理想が込められた政党
幸福実現党の政治思想は、これまで共産主義でユートピアを目指してこられた方々、福祉国家を目指している方々の善意も理解した上で、しかし「自助努力からの繁栄」というものが、それを超えていくものであると謳っています(*)。
こうした骨太な思想の体系は今こそ、政治の世界に求められていると思います。
あるベテラン県議の方が最近、幸福の科学の信者になり、幸福実現党の研修においでになられました。『幸福実現党の精神』を一つひとつ開示するたびに「ほーっ」と息を呑まれ、特に総裁が共産主義の問題点を体系的に指摘されたあたりで非常に感服されていました。政治の不条理に苦しみ、答えを模索されてきた方だからこそ、激しく心に響くものがあったのかもしれません。
将来、他の惑星に移住するというようなことがあっても、幸福実現党の精神があれば、そこで神の理想とする文明を建設することだって可能でしょう。遥かなる無限遠点を見据えた政党だということをぜひお伝えしたいというのが、今、切なる願いとしてあります。
大きな無神論勢力の脅威が、地球全体を包むような動きが実際にあるわけですが、それに対し、地球意識の抵抗として、天変地異も予見されていると教えていただいております。
正しく天意を受け止めながら、この地球が霊的な文明に、メシア星に近付いていく、そうした大きな揺さぶりの時であると言うことを厳粛に受け止めつつ、私たちも愛の戦いを急ぎたいと思います。(談)
(*)『幸福実現党の精神』より。全7箇条は党員向け研修として開示されている。



