2021年11月号記事

神がのぞいた万華鏡で
展開される驚愕の世界


大川隆法・幸福の科学総裁の書き下ろし「小説 地球万華鏡」。
人間の欲や無明の問題点、宇宙人存在と中国問題の関係性など、バラバラに見える10のストーリーが、実は1つの世界を成している。
それはまさに、神がのぞいた「万華鏡」の中で展開されているような世界である。

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『小説 地球万華鏡』
幸福の科学出版
大川隆法著
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物語は、ある宗教団体の瞑想研修所「日光精舎」の裏庭の小川から始まる。

山陰・中国・九州の各地方で大規模な水害が起きる中、この精舎の館長は、大雨による伊豆・熱海の土石流の発生について、「富士山まで怒っているということではないか」とつぶやく。

その館長の前に、ひき蛙と蛇(青大将)が現れるのだが、後に、ある理由によって、人間から転生させられた姿であることが明かされる。そのキーワードは「自己中」「色欲」であり、「現代風畜生道」だ。

著者の大川総裁は長年にわたり、唯物論・無神論が広がる現代では、半数近くの人が死後、地獄に堕ちていることに警鐘を鳴らす。強盗や殺人など目に見える犯罪や法律違反でなくとも、畜生道、餓鬼道、血の池地獄、阿修羅道など、死後、人は心の状態に応じた世界に赴くのが霊的世界の真実である。


「ぬらりひょん」「山姥」撃退法と現代人への教訓

神話のように多くの神々が登場するのも、この小説の魅力だ。

「妖怪考」では、日本の中心的な神・天照大神が、体からエネルギーが抜けて何もやる気が出なくなる原因を、大和の諸悪の根源であり土蜘蛛族の頭領である「ぬらりひょん」の存在によるものだとにらむ。そこで、お釈迦様の元へ相談に行き、ある撃退法を授けられる。その結末やいかに……。

「蜘蛛の糸」「杜子春」といった芥川龍之介の短編のように、一編一編を読み終える度に、物語に込められた「真理」を反芻し、余韻に浸りたくなる内容だ。

「妖怪考」に続いて興味深いのが「山姥考」。山姥を昔話に出てくる怪物だと一笑に付す人は「少し甘い」。「山姥の勉強をした人と、全く知識を持たない人とでは、人生を生き抜く知恵に天地ほどの差が出てくる」というから、読まないわけにはいかない。