先般、取材に行った折、ある大学教授から大川隆法・幸福の科学総裁が、教団総裁の後継者をどのように選ぶのか、について質問を受けた。

現在、「二代目予定者」としては、大川総裁の長女である大川咲也加・幸福の科学副理事長が予定されている。これまでに、3000回の説法を行い、1000回を超える霊言を行ってきた大川総裁が、次の世代の幸福の科学の姿をどのように考えているのかというのは、素朴な疑問として存在するだろう。

近年発刊され、反響の声も続々寄せられている書籍を参考に、紹介したい。

あらかじめ決まっていたものではない

まず、前提として、もともと「決め打ち」で、後継者が決まっていたわけではないということだ。総裁の子息であっても、その性格や努力の姿勢、一定期間、仕事を任せた上で人材が判定されてきた。

『幸福の科学の後継者像について』

『幸福の科学の後継者像について』

大川隆法、大川咲也加共著

幸福の科学出版

過去の教団幹部の人事をめぐるエピソードも含め紹介されているのが、大川総裁と長女の咲也加氏の対談を収録した『幸福の科学の後継者像について』だ。

幸福の科学は約30年の間、組織として急成長したため、必要とされる能力が急速に変わり、その影響で人材の入れ替えも頻繁に起こってきた。その際も、基本的には「任せてやらせてみて、何をするか」を見ながら配置を転換し、時に若い人を抜擢するというやり方を取っている。

特に若い人を抜擢する際について、大川総裁は「自分の年齢より上の人を使えるか」というところがネックになるとして、礼儀正しさやほかの人に意見を求める姿勢があるか、さらに信念を貫くことができるかといった点を見ているとしている。

二代目の条件は、「法が曲がらないこと」

特に「二代目」を選ぶ際に最も重要視しているのは「法が曲がらないこと」であるとした。大川総裁は、「法が曲がらないためには、性格が真面目で、コツコツと努力するタイプで、人の気持ちが分かる人であることが大事だと思います」と説いている。

これは、「法」、つまり幸福の科学の基本教義と照らしても自然な基準だ。

幸福の科学では、「人間は、魂を磨くために霊界からこの世に生まれてくる」「自助努力を基本とした生き方の中で、神の子・仏の子としての性質が輝き、人から奪うのではなく与える側の人生を生きられる。自助努力で生きている人こそ、他の人の協力を得て、世の中に必要とされる大きな仕事ができる」と説かれている。

何かがあれば人のせいにする人や、周りの人に迷惑をかけていることに気づかないようなタイプの人は、基本教義に照らしても、そもそも社会常識から見ても問題がある。

宗教に関係していると霊能力を得ることもあるが、悪霊の影響を逃れられず、混乱のもとになることもある。その根本原因について大川総裁は「仕事能力が足りない」ことを指摘している。他の人の力を活かせず、自分の能力に比して見合わない仕事をしようとしていると、悪霊が取れなくなりやすいことを指摘している。

大川総裁は、「この教団の考え方を引き継いでいくためには、あまり"スーパーマン"を要求しすぎるのは厳しいと思うので、私もそこまで考えていません」として、人望があって、人がついてこられるタイプの人が望ましいとした。

月を指し示しても、見るのはあくまで自分の意思

『娘から見た大川隆法』

『娘から見た大川隆法』

大川咲也加著

幸福の科学出版

咲也加氏が家庭環境について明かした著書『娘から見た大川隆法』では、大川家の家訓として「自助努力を基本」とする人生を送ることや、「責任感あふれる人間となれ」ということも紹介されている。

仏教には、「指月のたとえ」がある。釈尊が月を指し示しても、月を見るか否かは各人に委ねられている、ということ。

つまり、教えを学び、実践するのは、最終的に一人ひとりの責任に帰する、ということだ。

こうした書籍からも、大川総裁が「自由」と「責任」を重視して弟子を養成し、子女を育ててきたことが分かる。幸福の科学の未来とともに、基本的な思想が伺える書籍をぜひ、ご一読いただきたい。

【関連書籍】

『娘から見た大川隆法』

『娘から見た大川隆法』

大川咲也加著 幸福の科学出版

『幸福の科学の後継者像について』

『幸福の科学の後継者像について』

大川隆法、大川咲也加共著 幸福の科学出版

『心と政治と宗教』

『心と政治と宗教』

大川隆法、大川咲也加共著 幸福の科学出版

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