外交評論家 加瀬英明 / 幸福実現党外務局長 及川幸久

2019年8月号記事

2019参院選

「次の日本」を選ぶ

給料を上げる政党、下げる政党

参院選に向け、各党が活動を活発化させている。 そのうち、幸福実現党は党公認の地方議員が35人となり、国政で初議席を確保できるか、注目される。

経済・外交・安全保障の専門家に、同党の政策について意見を聞いた。


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Conversation

政教分離は"馬鹿馬鹿しい"こと

「日本が世界のリーダーになるために」というテーマで、外交の専門家と幸福実現党の外務局長が対談した。

加瀬英明(かせ・ひであき)

1936年東京生まれ。慶應義塾大学、エール大学、コロンビア大学で学ぶ。「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長。1977年より福田・中曾根内閣で首相特別顧問を務めた。近著に『グローバリズムを越えて自立する日本』(勉誠出版)。

及川幸久(おいかわ・ゆきひさ)

幸福実現党外務局長、作家。YouTuberとしてYouTube番組「及川幸久の潜在意識チャンネル」を配信中。国際政治コメンテーター。近著に『より良く生きるヒントとしての 潜在意識活用講座』(幻冬舎ルネッサンス新書)がある。

及川氏(以下、及) : 対談テーマは「日本が世界のリーダーになるために」です。先生のご著書にあるように、これまで国家意識をなくすグローバリズムが世界を支配してきました。

加瀬氏(以下、加) : アメリカではオバマ政権までグローバリストの天下でした。大企業が利潤を上げるために中国に進出し、国内の製造業は廃れ、都市と地方が分断されました。 グローバリズム社会では、人々はお金を崇拝し、ナショナリズム(愛国心)は消えていきます。

: たしかにグローバリズムが進むと、国家や伝統、歴史などは重視されなくなりますね。

: そして祭壇には、十字架でも仏像でもなく、個人が祀られるようになるわけです。

: しかしトランプ氏が現れて、アメリカは変わりつつあります。

: 地方に残る「古きよきアメリカ」の精神が、ニューヨークなどの都市部のグローバリズムを巻き返したのです。

次ページからのポイント

大嘗祭のコストカットは必要?

新憲法に「和の精神」を

政教分離はおかしい