2017年4月号記事

第二の「清水富美加」を救う7つの方法

テレビが言えない 芸能人の「奴隷労働」

女優・清水富美加さんが、幸福の科学に出家した。批判する声もあるが、問題の本質は、所属事務所の「奴隷的な契約」にある。これ以上、被害者を出さないための道筋を考える。

「『なぜ今なの?』とも言われますが、それは、今やめないと、ほんとに死にそうだったからです」―。

女優・清水富美加さん(22歳)は告白本『全部、言っちゃうね。』で、そう訴えた。医師の立ち会いの下、2月11日から4日に分けて休み休みつくられた本には、彼女の笑顔からは想像できない壮絶な事実が綴られている。

13歳で芸能事務所レプロエンタテインメント(東京都、本間憲社長)に所属。嫌だった水着の仕事を始めた15歳ごろから、「死にたい」と口にし始めた。

月給5万円の契約を渋ると、事務所にNHKのレギュラー番組を降ろされた。お金がなく、自分で仕事を取った「仮面ライダー」の撮影現場から何度も徒歩やヒッチハイクで帰った。16歳で水着DVDを撮影したころにカッターで手首を切った。

事務所に従わなければ仕事を干されるという恐怖心を植え付けられた。10代の少女には、耐え難い日々だっただろう。

レプロを批判しないマスコミ

だが本の発売当日、マスコミや一部の芸能人の反応は偏ったものだった。

「商売としてはすごい」(タレントの坂上忍氏)、「幸福の科学という教団から出た本であるという構えで考えたい」(キャスターの安藤優子氏)。

多くが「宗教は悪」という偏見に満ちた内容で、問題の本質であるレプロの杜撰なマネジメントにはまったく触れなかった。清水さんを心身ともに追いつめた芸能事務所より、駆け込み寺の役割を果たした宗教を批判する姿勢は、明らかにバランスを欠いている。

電通の過労自殺問題で、マスコミは会社側を糾弾し、社長を辞任に追い込んだ。本来、マスコミはレプロ側の責任を追及しなければいけないはずだ。

次ページからのポイント

【図清水富美加さんとレプロの主な動き(2月11日~17日)

レプロに都合のいい「奴隷的な契約」

お金はすべてレプロに入る

辞めても本名が使えない

契約は憲法違反の疑い

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