「心霊スポットに遠足に行ったところ、幽霊を連れ帰ってしまった」という噂がネットで広がっている。

福岡県柳川市の私立高校の女子高生らが6月末、授業中に気分が悪くなったり、うずくまって動けなくなったりした。様子を見に来た他のクラスの生徒も同じような症状になり、具合が悪くなった生徒は26人に上り、青ざめた顔の生徒もいたという。学校側は保護者と下校させ、翌日休校とした。

同校生徒のものと見られるツイッターによると、女子高生が男性のような声色で叫んだりしたという。その原因として、騒ぎが起こる前日まで1泊2日の遠足で登っていた英彦山(ひこさん)から、幽霊を連れて帰ってしまったせいではないか、という憶測が飛んでいる。

この英彦山は心霊スポットとして知られており、キャンプで泊まった人が金縛りにあったり、走っていると後ろから人が追ってくる気配がした、という不思議な体験が報告されている。英彦山は歴史的に修験道などの修行の場であったため、天狗が信仰の対象になっているそうだ。

こうした「心霊現象」が疑われる際によくあるように、精神科医などは集団ヒステリーだと指摘している。英彦山の「修験道」から「霊験」を連想し、さらに「幽霊」を連想したためヒステリーを起こし、それが伝染したのではないかという。彼女らが英彦山のオカルト的な情報に触れたせいで、思い込みによりヒステリーを起こしたという見方だ。

しかし、こうした現象は、心理学や精神医学の枠組みのみで捉えて、片づけられるものではない。

人間の本質は魂であり、肉体の死後も存在して、あの世へと旅立っていくのが真実だ。まっすぐあの世に還れなかった魂は浮遊霊や地縛霊となって地上に留まり、同じような悩みを持っている人に憑依したり、身内や知人に障りを起こすことがある。

もちろん、心霊スポットには地縛霊などが多く漂っていると見られ、憑依されて障りが起こる確率は高くなるだろう。特に、若い女性は霊的な感受性が高いため、憑依されやすい面がある。憑依されると、急に人格が変わったり、異常行動に至るケースも多い。

今回のケースも、こうした霊的背景があった可能性が高い。

ただ、浮遊霊は心霊スポットに限らず、街中などにも存在している。こうした霊による憑依現象は、その霊と同じ悩みや考え方をしている人に起こりやすいという法則がある。正しい霊界知識を持つことで、憑依現象を防ぎたいものだ。(居)

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幸福の科学出版 『地獄の方程式 こう考えたらあなたも真夏の幽霊』 大川隆法著

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