サブプライムショックの背景は宗教観の欠如【鈴木真実哉のHSU流・経済塾(5)】

2015.04.28

経済学者
鈴木真実哉

プロフィール

(すずきまみや)1954年生まれ。早稲田大学大学院を修了。金融論、貨幣論、シュンペーターやハイエク理論を研究。主な著書に、『格差社会で日本は勝つ』(幸福の科学出版)、『カオスの中の貨幣理論』(共著、雄松堂出版)などがある。2015年開学の私学ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)経営成功学部のディーンを務める。

「格差批判はなぜ問題なの?」

「どうすれば国は豊かになるの?」

「金融は危ない稼ぎ方なの?」

こうした疑問について考える中で、経済学の基本的な考え方を学ぶことができる。

本コーナーでは、4月に開校した私塾「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)」の経営成功学部ディーンの鈴木真実哉氏に、経済の諸問題について話を聞いていく。第5回は、金融について。

今日のポイント

  • サブプライムショックの本質は「経済の正義」を踏み外したこと
  • 金融危機はアメリカからプロテスタントの精神が失われたことを表す
  • デリバティブは価値中立で核技術のようなもの

「等価交換の原則」を踏み外したことがサブプライムショックの本質

――「資本主義は失敗した」と言われる例として、アメリカ発のサブプライムショック(注)は記憶に新しいです。あの金融危機の、本当の原因は何だったのでしょうか。

鈴木真実哉氏(以下、鈴木): サブプライムショックは資本主義の問題ではなく、経済倫理に反したことをしたから起きたものです。

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