儒教では限界、新たな道徳思想が必要な韓国

2012.02.03

自殺者が増えるなど、若い世代のメンタル面が社会問題になっている韓国。道徳面を立て直そうと、伝統的な儒教を見直す動きがあるというが……。2日付米誌インターナショナル・ヘラルド・トリビューンから抜粋。

  • 「この国はケダモノの世界になってしまう」。韓国最古の書院(私立の儒教学校)の運営者はそう嘆く。年長者に悪態をついたり、激しい受験競争やいじめが原因で自殺する若者が増えているからだ。「経済はよくなったかもしれないが道徳(morality)は崩壊の一歩手前だ」
  • 韓国では長年、儒教は時代遅れの同義語だったが、地域社会の調和や年長者への尊敬を説く面が見直されている。同院には5年前から毎年1万5千人もの子供たちが泊りがけで儒教の礼法を学びに訪れ、人数は年々増えている。閉鎖された書院が再開して同様のプログラムを設けている例は国内に150ある。
  • 書院ツアーは、約10年前のアジア財政危機後に始まったトレンドの一部だ。失業率や自殺率が増加し、かつて国を支えていた価値観の喪失を痛感している人が多い。ここ数カ月は学校でいじめられた生徒や若い兵士の自殺が続いたこともあって、自分探し(soul-searching)を試みる人が増えている。仏教寺院も、都市生活者が瞑想などを体験する寺院ツアーを始めた。
  • 冒頭の人物は、学校教育が倫理や歴史の時間を減らして英語と数学ばかりやらせていることに批判的だが、今の時代に儒教では限界があることも認めている。書院ツアーで子供たちが教わるのは、お辞儀の仕方やあいさつの言葉など形式的な礼法が中心だ。

現代的ニーズに応え切れない儒教や伝統仏教は、根本解決にならないだろう。道徳喪失も古い作法も現代人を救えない以上、今の韓国に必要なのは新たな心の教えである。勉強は出世や一族のためだけでなく、自分を磨いて多くの人の幸福に奉仕するためであることなど、人生の本当の意味を韓国の人々は求めているはずだ。幸福の科学はそうした教えに満ちている。(司)

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2011年12月26日付本欄 韓国のストレスフルな受験競争を中和するには

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3600


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