頭を銃で撃たれ、一命を取りとめた後、死者と交信できる能力を得た刑事の活躍を描くドラマ「BORDER」(テレビ朝日系)がヒット中だ。5日に最終回を迎えるが、「死者と対話ができる」という設定は興味深い。

このドラマは、直木賞作家・金城一紀氏の書き下ろしのオリジナル脚本。小栗旬が主人公の刑事・石川安吾役を演じる。死者がさまざまな形で事件の犯人を教えてくれるが、逮捕するための証拠をそろえることができず、石川は、正義と法のはざまで葛藤。時に、刑事として越えてはならない一線を越える。

放送が始まった当初は、視聴率で裏番組の後塵を拝したものの、「連続ドラマの視聴率は、初回をピークに下がっていく」という定説を覆し、その後、逆転。5月22日に放送された第7話は16.7%の高視聴率をマークした。ネットニュースでは、次のような記事が紹介されている。「好調の要因について関係者も『アクションシーンも増えてきたし、視聴者の方が世界観に慣れてきたのかもしれない』と語る」(5月10日付毎日新聞デジタル)。

霊が、生きている人間にさまざまな真実を教えるという設定のドラマだが、多くの人々がこの「世界観」に慣れた背景には、あの世の証明である「霊言」の存在があるのではないか。

本欄を愛読していただいている読者には、当たり前になっているだろうが、「霊言」とは、大川隆法・幸福の科学総裁が行う「霊言現象」のことであり、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象のこと。これは高度な悟りを開いた者に特有のものであり、トランス状態になって意識を失い、霊が一方的にしゃべる「霊媒現象」とは異なる。

大川総裁は、政治家や学者、実業家やスポーツ選手など、亡くなった人々の霊や生きている人の守護霊などを呼び出し、その本音を語らせてきた。3年半で500人を超える霊人を呼び、語った内容を200冊超の書籍にまとめている(2014年1月時点)。

この驚異的なペースで進められている霊言によって、2010年には、中国の習近平・国家主席の守護霊が凶暴な性格の「チンギス・ハン」であり、今も日本侵略を企んでいる事実を明らかにした。最近では、ロシアのプーチン大統領が、江戸時代に「中興の祖」として生まれた将軍の過去世を持つ人物であり、北方領土問題を解決して日本と経済的なつながりを深めたいという本音が明かされた。大手書店には「霊言コーナー」が設けられるなど、その影響力は日に日に拡大している。

今回のドラマがヒットしている社会的背景に、こうした霊言の広がりがあると言っていいだろう。これを機に、「霊界」や「あの世」という世界が存在するという事実に、多くの人々が気づくことを願いたい。(格)

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2013年4月1日付本欄 「死者の声」を録音したラウディヴ博士についてのBBCレポート

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2012年1月18日付本欄 「幽霊見える」と悩む被災者、伝統宗教に解決策なし

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