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JR東日本が8日、対面で切符を販売する「みどりの窓口」の削減計画を凍結すると発表しました。利用者数の増加により窓口が混雑し、苦情が相次いでいるためとしています。

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JR東日本は2021年、「みどりの窓口」を25年までに7割削減する計画を発表。鉄道運輸収入がコロナ前から4割落ち込む中、デジタル化やチケットレスへの移行を進め、人件費などの固定費を削減する方針でした。首都圏と地方圏で合計440カ所あった有人の切符販売窓口は140カ所ほどに縮小する計画で、24年4月の時点で209箇所まで減らしていました。

ところが、コロナ禍が収束すると、今年3月から4月にかけ、通勤定期の販売や外国人観光客が急増。数を減らした窓口に長蛇の列が生じ、苦情が相次いでいました。JR東日本の喜勢陽一社長は8日の記者会見で「お客様に多大なストレスやご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げたい」と述べ、既存の窓口は当面維持すること、繁忙期には閉鎖した窓口を臨時で復活させるなどの対応を行うとしています。

全国的に、JRの有人窓口の数は減少傾向です。毎日新聞によれば、JR6社の窓口数は、21年4月の1183駅から24年4月には760駅と、35%減少していたことが分かっています。

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