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来年1月に行われる台湾総統選に向けて、親中派である野党の国民党と台湾民衆党がこのほど、連携して候補者を一本化するいわゆる「藍白合作」を発表しました。

《詳細》

「藍白合作」は、国民党と台湾民衆党のそれぞれのシンボルカラー「藍」と「白」を取って名付けられたものです。両党は、馬英九前総統の仲介と調整のもと「藍白合作」を宣言した上で、世論調査によって連立野党の総統・副総統の候補者を選定するとしています。

台湾では現在、親米派である与党・民進党の頼清徳候補が支持率ではトップを走っていますが、野党・国民党の侯友宜候補と民衆党の柯文哲候補の支持率を合算すれば、頼氏を10ポイント前後上回る可能性があります。

親中派による統一候補の誕生などを危惧して、アメリカが台湾に設置している米国在台湾協会(AIT)は、候補者に対して、一次情報を得て選挙情勢を分析するための「面談」を行うなどして"介入"を強めているということです。

なお、20日時点では野党の候補者一本化の協議は難航しているといい、複数の台湾メディアは合意が破綻した可能性があるとも報じています。

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