2015年8月号記事

The Liberty Opinion 1

ユネスコ記憶遺産 中国による「歴史ねつ造」追及 第3弾

南京戦の生存者が訴え

「第六師団を貶める記憶遺産への登録をやめてほしい」

元第六師団・城光宣さん。

「谷中将は何にもしとらん。南京大虐殺などできるはずがなか!」――。

1937年の南京戦に参加し、攻略後、南京に入った元第六師団歩兵第四十七連隊の獣医務曹長、城光宣(99歳)さんはこう訴えた。

城さんが憤るのは、中国が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産として、登録申請している「南京大虐殺」資料の中に、城さんの上官であった谷寿夫中将が戦後、中国国民党に裁かれた裁判資料が含まれているためだ。この裁判で谷中将は、「大虐殺」の首謀者の一人として死刑判決を受けた。

これまで本誌では、中国が登録申請している「南京大虐殺」「従軍慰安婦」資料のずさんな点を指摘してきた(注)。このほど幸福実現党の調査で、「南京」資料の大半が、谷中将をはじめとする裁判資料であることが明らかになった。

その事実を知った城さんは、日本軍随一の部隊と評された第六師団の名誉を貶める中国の申請に憤りを隠さない。

(注)中国は、資料の解釈をねじ曲げたり、無関係なものを数多く申請している。また、資料の所有者に無断申請している致命的な問題も判明した。詳報は、本誌5、6月号に掲載。