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AIの誤認証により逮捕され多大な損害を被るケースがアメリカで相次いでいます。

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米ノースカロライナ州に住む黒人男性ジャリル・リチャードソン氏は、AIによる顔認証システムによって、フロリダ州で起きた身に覚えのない罪で逮捕され、3カ月間拘留されたことが6月1日、メディアで報じられ波紋を呼びました。その間に男性は仕事と家を失い、2人の子供の親権まで失ったといいます。

リチャードソン氏は2026年3月、フロリダ州で起きた自動車窃盗の容疑で逮捕されました。捜査を行った保安官代理が、盗難現場の監視カメラ映像と顔データをAIで分析すると、犯人とリチャード氏の照合度は85%でした。それに基づいて、リチャードソン氏の逮捕状を取得しました。

しかし実際には、リチャードソン氏がフロリダ州に行ったことは人生で一度もなく、事件が起きた当時は現場から約640キロメートルも離れた場所で勤務していたことを証明するタイムカードもあります。また、犯人の髪形や顔の特徴も、リチャードソン氏とはまるで異なっていたといいます。

リチャードソン氏によると、「私に連絡を取ったり、私がフロリダにいるかどうかを確認したりするような適切な捜査は一切行われませんでした。ただ私の逮捕状を出しただけです」と述べています。

さらに6月10日、米フロリダ州に住む白人男性ロバート・ディロン氏が、AIによる顔認識技術によって無実の罪で逮捕されたことを理由に、警察と保安官事務所を相手に訴訟を起こしました。

ディロン氏は2024年8月に、マクドナルドで12歳未満の少女を連れ去ろうとした疑いで逮捕されました。AIによる推計では、マクドナルドの防犯カメラに写っていた犯人がディロン氏である可能性は93%でした。しかし、ディロン氏は事件のあったマクドナルドから車で5時間かかる場所に住んでおり、その地域には一度も行ったことがありませんでした。ディロン氏によると、従業員も犯人は「常連客」であると証言していたにもかかわらず、そうした事実は無視され、顔認証のみを理由として逮捕に至ったといいます。

人権団体「アメリカ自由人権協会」によると、ディロン氏の逮捕は、AI顔認証による誤逮捕の少なくとも15番目の事例であるといいます。

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