タレントの一ノ瀬文香さんと女優の杉森茜さんがこのほど、同性婚をすることが明らかになり、話題になっている。来年4月に都内のレストランで挙式、披露宴を開くという。

一ノ瀬さんは2009年、週刊誌のインタビューで同性愛者であることを告白。杉森さんも、自分の中で9割以上は女性が好きだと自覚していたという(20日付日刊スポーツ)。

日本では他にも、2013年に、元宝塚女優の東小雪さんと増原裕子さんが同性婚をするなど、同性愛者であることを公言する人が増えつつある。

海外でも、俳優やスポーツ選手など多くの有名人が同性愛者であることを告白している。2014年には、アップル社の最高経営責任者であるティム・クック氏や、シドニーオリンピック金メダリストの、オーストラリアの水泳選手イアン・ソープ氏などが公言した。

また、オランダやスペインなど欧米諸国を中心に、同性婚を法的に認める国が増え、アメリカでは、同性婚を合法とする州がここ十年間で急増している。

その一方、日本では、憲法24条で「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」と掲げられているように、同性婚は法的に認められていない。サウジアラビアやイランなどのイスラム国家では、日本以上に堅く禁じられており、死刑になるケースもある。

世界的にも議論の的となっている同性婚の是非。個人としての幸せを追求する自由も尊重されるべきだが、行き過ぎて人口減少が加速し、国家や社会が崩壊してしまうことは好ましくない。

人間の本質は魂であり、あの世とこの世の転生輪廻を繰り返すことで魂修行している存在である。転生輪廻の過程で、男性や女性に生まれることもあり、過去に男性として生まれることが多かった人の中には、今回、女性として生まれた時に、違和感を覚える人もいる。その逆もある。

こうした霊的な背景を考えると、一定数の同性愛者が存在するのは自然なことで、それを踏まえた上で、同性婚の是非を考えるべきである。最終的には、同性婚を認めた社会が、結果的に実らせる「果実」によって、その良し悪しを判断すべきだろう。(冨)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『イエス・キリストに聞く「同性婚問題」』 大川隆法著

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