昨年12月27日、沖縄県の仲井真知事が、沖縄県の普天間飛行場の移設に向け、辺野古沿岸部の埋め立てを承認した。

これを受け、28日各紙は、この埋め立て承認に反対する人々の声や抗議集会の様子を報じた。

沖縄県庁には沖縄県民が押し寄せ、抗議のためにロビーで座り込みをする人々もいたという。

だが、今回の埋め立て承認は、市街地にあって危険とされる普天間基地が、比較的人口の少ない辺野古沖に移設するために必要なものだ。

沖縄県民の安全を考えるならば、できるだけ速やかに辺野古に移設した方がよいといえる。

「基地を県外に」と望む声もある一方、本欄でも紹介したが、基地があることで仕事も増え、生活が潤うというメリットを述べる地元の声もある。

何より、本誌がたびたび指摘してきたように、中国の脅威が迫るなか、米軍が沖縄県から出ていけば、中国は沖縄を狙いやすくなる。さらにいえば、沖縄は台湾や朝鮮半島有事にも対応できる場所であり、米軍基地が沖縄にあることは、東アジア地域の平和と安定にも貢献している。

そうした観点からすれば、普天間基地の移設に反対している人たちは、沖縄の安全や平和を必ずしも望んでいないといえる。

マスコミが報じない真実を伝える、ネット・オピニオン番組「THE FACT(ザ・ファクト)」が今回迫ったのは、この辺野古移設反対派の正体である。

番組では、仲井真知事が辺野古埋め立て承認を行った翌日、沖縄に入り、抗議運動の様子を見てきた幸福実現党総務会長の矢内筆勝氏が、コメンテーターとして出演している。

矢内氏によれば、実際に抗議集会に参加していた人数は、報道されているよりも少なかったという。また、抗議に集まっていた人たちは、ほとんどが特定の団体のメンバーだったのに、地元紙に掲載された写真では、なぜかそうした団体の旗やのぼりが写っていなかったという。

番組では抗議集会に参加していた団体名や、矢内氏が取材した公安警察の証言などが明かされている。

この番組を見て、辺野古移設反対が沖縄県民の総意かどうか、冷静に考えてみたいものだ。(佳)

【関連サイト】

「THE FACT」YouTubeチャンネル

http://youtu.be/tGkxRwLJxWc

【関連記事】

2013年3月6日付本欄「普天間移設早期に」と地元推進派 マスコミは沖縄の真実の声を伝えよ

http://the-liberty.com/article.php?item_id=5705

2013年12月27日付本欄 沖縄県知事が辺野古移設を承認 日米同盟を強化せよ

http://the-liberty.com/article.php?item_id=7145

2010年 Web限定記事

沖縄が中国に脅かされている 沖縄本島・石垣島・与那国島 現地ルポ&インタビュー

http://the-liberty.com/article.php?item_id=112