安倍晋三首相が終戦記念日の8月15日の靖国参拝を見送る方向が、いよいよ強まってきた。8日付日本経済新聞などが報じている。

安倍首相は、終戦記念日の靖国参拝に関する発言を避けており、6日の広島市での記者会見でも、「私が参拝するかしないかについて、この場で答えるのは差し控える」とした。

ただ首相周辺によると、安倍首相は、終戦記念日の参拝を見送る方針のようだ。今後の外交関係を考慮して、悪化する中韓との関係改善を目指すとともに、米政府が日本の右傾化がさらに強まることに懸念していることにも配慮しているとみられている。

現時点で安倍内閣では稲田朋美内閣府特命担当大臣と古屋圭司国家公安委員長が終戦記念日に靖国神社を参拝する意向を示している。安倍首相は、「閣僚が私人として参拝するのは心の問題で自由だ」と閣僚の参拝を事実上認めている。

安倍首相の靖国参拝に関して、麻生副総理は「何も戦争に負けた日に行くことはない」と発言しており、与党内には靖国神社の10月の秋季例大祭に合わせて参拝するとの見方もある。それでは一体、終戦記念日に参拝する意義は、どこにあるのだろうか。

大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は7月23日、日本神道の主宰神である天照大神を招霊した。天照大神は、唯一日本だけが白人優位思想に立ち向かい、植民地を解放したことに触れ、「なぜ、中国や韓国に気兼ねして、この日本の国の首相が、日本国民に選ばれた首相が、靖国神社に参拝することさえできないのですか!」と一喝している。

さらに大川総裁は、平成25年8月15日付で「大川談話―試案―(安倍総理参考)」を発表。「大川談話」では、日本の歴史認識を誤らせた「河野談話」「村山談話」を無効と宣言し、先の大東亜戦争は、「アジアの同胞を解放するための聖戦として、日本の神々の熱き思いの一部を実現せしものと考える」と記している。

白人優位思想を打ち砕くために、日本が先の大戦を戦い抜いた結果、植民地解放が実現した。そう考えると、先の大戦を戦って靖国神社に祀られている日本軍軍人は、「英霊」であり、「英雄」であると言える。そのため、アジアの解放のために勇ましく戦った英霊を祀るのは、日本人として当然のことだ。ましてや、国民に選ばれた首相の場合はなおさらだ。

誤った歴史認識を改め、日本の誇りを取り戻すために、安倍首相は、8月15日の終戦記念日の靖国参拝に踏み切るべきだろう。(飯)

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