幸福実現党(釈量子党首)は2日、来年夏の参院選で合区される「徳島・高知」選挙区に、党両県本部の副代表を兼任する新人の福山正敏氏を公認候補として擁立することを発表。3日付産経新聞などが報じた。なお、同党は、参議院選では、全選挙区に候補者を擁立する方向で調整している。

福山氏は2日、徳島、高知の両県政記者クラブで相次いで会見を開いた。以下は、その主な内容。

「次期参院選では、徳島と高知において大胆な規制緩和や減税に取り組む『徳島・高知合区特区』を掲げます。徳島や高知における人口の減少や経済の停滞に直面している状況は、以前より想定できましたが、有効な対策が打てていません。多くの方々と触れ合い、将来への不安や心配を抱えていることを知りました。その解決に向けて奉仕したいと決意しました」

「『合区特区』を通して、人口増加を目指します。現状より徳島県で5万人、高知県で7万人ほど増やし、各県をそれぞれ80万人都市にします。将来的に100万人都市を目指し、最終的には選挙における合区の解消を目指します」

「官民一体となって、人口増加のために経済を活性化させます。徳島、高知には産業、豊かな自然環境、観光などの魅力的な資産が数多くあるので、効果的にPRしていきます。かつての活気を取り戻したいです」

会見に同席した釈党首は、新しく作成したポスターを掲げ、「愛してるから、黙ってられない。」というキャッチフレーズを紹介。続けて、「消費税10%で不景気になる。」「歴史問題、領土問題。」「マイナンバー制度で“監視社会"がやってくる。」と、同党が取り組む主な3つの活動について説明し、「幸福実現党は、政策を掲げて戦っています。正しいことを言いたいという強い思いを込めています。新しいキャッチフレーズとともに一人一人の幸福実現のために頑張っていきたい」と話した。

日本は安全保障、経済環境、歴史問題など内外ともに厳しい局面を迎えている。そのたびに、幸福実現党は進むべき方向を指し示し、ブレずに正論を訴え続けてきた。その奥には「愛してるから、黙ってられない。」という「愛」の思いがあったと言える。

国民への愛の思いから作られた政策を、有権者へ浸透させていこうとしている同党の動きを、今後とも注目していきたい。

(HS政経塾 油井哲史)

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