澁谷 司

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

台湾の頼清徳総統は4月22日、アフリカの友好国エスワティニ(旧称スワジランド)を訪問するために出発する予定だった。エスワティニは、台湾がアフリカで唯一の正式な国交を持つ国である一方、中国が長らくアフリカで最も獲得を望んでいる「パズルの最後のピース」と見なされてきた(*1)。

頼総統がエスワティニへ出発する前日だった。台湾総統専用機が同国へ向かう場合、セーシェル、モーリシャス、マダガスカルの領空を通過しなければならない。だが台湾は、その3国から「空域通過を許可できない」という通知を受けた。中国が3国に対し、総統専用機の領空通過を阻止するよう圧力をかけたからである。

そのため、頼総統は当初の訪問日程を中止せざるを得なかった。

(*1)2026年4月15日付自由時報

中国の圧力を振り切りエスワティニ訪問