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朝鮮労働党中央委員会総会が15日に開かれ、金正恩総書記が「昨年の台風被害で穀物生産計画が目標に達しておらず、人民の食糧事情が切迫している」と述べたと、北朝鮮の朝鮮中央通信が16日に報じました。

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金氏は総会で、「農業は党と国家が最優先で解決しなければならない戦闘的な課題だ」と語り、農業問題の解決に向けて積極的な対策を講じるよう命じました。

現在、北朝鮮は新型コロナウィルスの流入を防ぐため、中国との国境を封鎖しており、中国からの輸入はほぼ止まっています。金氏はこうした防疫体制が長期化すると指摘し、「経済全般の維持と衣食住の保障のための戦いも長期化する」と述べました。

また北朝鮮は、国民の不満を抑えるために思想統制を強化しています。金氏は社会主義の優越性を訴え、「反社会主義との戦いをさらに展開する」と指摘しました。

総会では、米バイデン政権の対北朝鮮政策への対応なども議題に上っており、今後何らかの方針が示されると見られます。

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