大リーグ・マーリンズのイチロー選手が、歴史的な大記録を打ち立てた。日米通算で4257本安打を放ち、ピート・ローズ氏の持つ大リーグ通算最多安打記録の4256本を上回った。

大記録達成を受け、ファンやマーリンズのチームメイトからは惜しみない賛辞が送られた。メジャー最多の762本塁打を放ち、マーリンズの打撃コーチを務めているバリー・ボンズ氏は、「彼がすばらしい打者であることは誰も疑わないだろう」「二度と現れないかもしれないほどの逸材」とコメント。

日本国内でも「日本の誇り」「世界一の打者だ」といった喜びの声が溢れている。

目標は常に高く設定

一部の米メディアやピート・ローズ氏本人からは、日米通算での記録と大リーグ通算記録を比較することに否定的なコメントも出ている。だが、さまざまな周囲の反応に比べて、イチロー選手本人は記録達成を淡々と受け止めており、至って冷静だ。

試合後の会見で記録について感想を聞かれると、「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていない」と述べた。歴史的な大記録も、イチロー選手にとってはあくまでも通過点にしか過ぎないのだ。

3年前の2013年、日米通算4000安打を達成した時にも、記者会見で「(20年で4000本という)このペースも僕の中では遅いんですよ。もうちょっと早くできたな」と語り、常に高い目標を掲げて努力し続ける求道者のごとき姿勢を示した。

実は4千本安打達成の時には、スピリチュアルなインタビューも行われていた。

大川隆法・幸福の科学グループ総裁が、イチロー選手の守護霊を呼び、霊言を収録。4000本安打への祝福の言葉に対し、イチロー選手の守護霊は次のように答えた。

「たかが4千本ですよ。一万本打ってから言ってくれ」「日米通算で、こんな程度の記録で"天狗"になったら、人間、終わりだよ。あっという間に忘れ去られる。こんなものでは駄目だ」

人によっては「不遜」と思われる言葉も、イチロー選手が語ると嫌味なく聞こえるのは、それだけの努力と実績を積み重ねてきた徳ある人格ゆえだろう。

選手寿命を伸ばすには

イチロー選手は、今回の記録で満足することなく、記録を伸ばし続けてくれるだろう。

今回の記者会見では、「50歳まで現役をしたいと言っているが」という記者の問いに対して「僕は子供のころから、人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はある」「これからも(人に笑われるようなことを)クリアしていきたい」と述べた。

イチロー選手は現在42歳で、野手としては大リーガー最年長選手。50歳まで現役で活躍し続けることは確かに「笑われるようなこと」かもしれない。

日米通算4000本を達成した時の記者会見では、「『こういう年齢になったら、こうなっているだろう』『こうなっていてほしい』という思いが垣間見えるのが嫌」「(年齢に対する)偏った見方は日米関係なくある」と述べ、年齢を超えた努力をしていることを語った。

スピリチュアルインタビューでは、イチロー選手の守護霊は、「屈辱とか、劣等感とか、挫折感とか、そういうものは当然、乗り越えてきてます。そのときに悩みはありますけど、深く悩んだ分だけ、『選手生命』が長くなる」と語っている。

イチロー選手はドラフト4位で入団するなど、決して最初からスター選手だったわけではない。だが、目標を高く掲げて努力し続け、非凡なる高みへと上ってきたのだ。

多くの人々に勇気と希望を与え続けるイチロー選手はどこまで記録を伸ばすのか。ますますの活躍を期待すると共に、その姿に学んで成功をつかみ取っていきたいものだ。(慈/佳)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『天才打者イチロー4000本ヒットの秘密 プロフェッショナルの守護霊は語る』 大川隆法著

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