2010年の訪日外国人が前年より24.6%増えて約944万人と過去最高を記録したと各紙が報じている(法務省入国管理局速報値)。

国別の内訳は一位が韓国、2位が中国、3位が台湾とアジアが上位を占めた。アジアの景気回復や中国人向けの個人観光ビザの発行要件の緩和などがその原因と言われる。

しかし、この数字が過去最高水準の円高の下で実現したことを考えると、この背景には、日本の国力が上がっていることが大きいと言えよう。観光にしろ、ビジネスにしろ、外国人にとって日本に滞在することは相当なコストがかかる。それでも「日本に来たい」わけだから、コスト高を補ってあまりある何かの魅力があることになる。

購買力平価で見れば実は円安という意見もあるにせよ、「高い金をかけてでも来たい国・日本」にもう少し自信を持ちたいところだ。(村)

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