戦勝国がつくった間違った歴史の見直しを訴える幸福実現党(釈量子党首)は13日、東京・日比谷公会堂を出発点に、「『河野・村山談話』の無効を宣言し、自虐史観を一掃する『戦後70年談話』を求めるデモ」を行い、1800人(主催者発表)が参加した。

同党はこれまでにも、全国で署名活動を展開。昨年4月に、「『河野談話』の白紙撤回を求める署名」約13万筆を、今年4月には、「中国による『南京大虐殺』『従軍慰安婦』のユネスコ記憶遺産への申請に抗議し、日本政府に万全の措置を求める署名」約19万2千筆を、いずれも内閣府に提出するなど、精力的に活動している。

デモに先立ち、釈党首が挨拶。自身が5月下旬に、パリのユネスコ本部を訪れ、中国がユネスコ記憶遺産に登録申請している「南京大虐殺」「従軍慰安婦」資料に対する反論書を提出したこと、そこに有識者45人が賛同したことなどを報告。また、韓国にも従軍慰安婦資料について登録申請する動きがあるが、こうした動きの元凶は「河野・村山談話」にあり、「この二つがなくならない限り、(この問題は)終わらない」とした。

参加者らは「『南京大虐殺』は歴史の捏造だ!」や「英霊の名誉を回復しよう!」「安倍首相は、日本の名誉を回復する『戦後70年談話』を発信せよ!」などとシュプレヒコールを上げながら練り歩いた。

千葉県在住の男性(50代・サービス業)は、「河野氏、村山氏とも談話を継承して欲しいと主張していますが、その内容は事実無根です。日本国民として立ちあがりたいと思い、デモに参加しました」と憤った。また、東京都在住の女性(50代・主婦)は、「河野氏も村山氏も国の恥だと思います。マスコミにも、こういったデモが行われていることを、きちんと報じてほしい」と訴えた。

中国・韓国は安倍晋三首相に対し、「日本は悪いことをした」とする間違った歴史観を、今夏に発表される戦後70年の首相談話で踏襲するよう圧力をかけている。

戦後70年が経った今、当時を知る人々は減ってきている。間違った歴史が広まったままでは、これから生まれてくる子供たちは、そうした歴史観を真実として受け入れることになるかもしれない。

安倍首相は、今回のデモにおける訴えに真摯に向き合い、誤った歴史認識を植え付ける両談話の無効を宣言する、新たな談話を打ち出すべきだ。(居)

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