幸福実現党は、昨年から行っていた「『河野談話』の白紙撤回を求める署名」が9日時点で13万筆以上集まったと発表した。22日に開催する「安倍政権に『河野談話』の白紙撤回を求める集会(首相官邸前)」の中で、内閣府を通じて安倍晋三首相に提出する予定だ。

河野談話とは、旧日本軍や官憲が慰安婦を強制的に集めたと実質的に認める内容の、河野洋平官房長官(当時)が1993年に発表した談話だ。慰安婦の強制連行については、証拠が見つかっていないにもかかわらず、韓国への「政治的配慮」で発表されてしまった。

この河野談話の見直しを求める声が高まっている。

産経新聞は昨年、談話の根拠となった、16人の韓国人元慰安婦への聞き取り調査の報告書を入手し、その内容がかなりずさんなものだったことを報じた。その後、河野談話の問題点が様々なメディアで取り上げられるなど、広く注目を集めている。談話作成当時の事務方トップだった石原信雄元官房副長官も、参院統治機構調査会に参考人として登場し、韓国側から慰安婦募集の強制性を認めるよう圧力があったことを証言した。

こうした中で、河野談話の作成過程について検証している安倍政権の検証チームは、結論を今国会中に出し、結果次第で安倍首相が談話見直しに動くという観測も出ている。

河野談話の検証を求める署名については、日本維新の会がすでに10万人を超える署名を集めているが、この一連の流れの直接の火付け役は、幸福実現党だろう。2009年に立党した同党は、2011年7月のマニフェストには「自虐史観を払拭」を掲げ、2012年10月のマニフェストでは「河野談話を撤回」と明記している。

さらに、橋下徹・大阪市長が昨年5月、「従軍慰安婦」だったと名乗る韓国の女性2人に会うと発表した際には、面会予定日の3日前に、大川隆法・幸福の科学総裁が2人の守護霊霊言を収録した。守護霊の「韓国はウソをいくらついてもいい」などの発言内容をまとめた弊誌号外を、幸福の科学グループのメンバーが大阪市役所前など全国で配布したところ、2人は面会を取り下げた。もしここで橋下氏が2人に謝罪でもしていたら、嘘に満ちた韓国側の慰安婦問題での主張にさらなるお墨付きを与えかねなかったところだった。

安倍首相には、河野談話の見直しを求める国民の声を受け止めて、日本の歴史観をしっかりと正してほしい。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『神に誓って「従軍慰安婦」は実在したか』 大川隆法著

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