大阪城の南側にある「大阪国際平和センター(通称「ピースおおさか」)」は、来年4月のリニューアルオープンを目指して現在改装工事中だが、内部に展示される映像資料に、旧日本軍が南京城へ入城するシーンが使用され、「日本軍が占領した首都・南京で、捕虜のほか女性や子供を含む多数の住民が殺害された」という内容のナレーションを重ねることが検討されていると、産経新聞が報じた。

それについて、松井一郎大阪府知事は、「大虐殺が行われたという一方的な内容にならないよう、両論併記して正確に再現する」と述べたのに対し、橋下徹大阪市長は、「『日本軍による南京事件、重慶爆撃では多数の市民が犠牲となった』という内容は、教科書の範囲内の事実であり、中国側の加害行為も入れているので問題はない」という認識であると主張している。大阪府・市は、この施設設立の時に、それぞれ1億円を出資している。

大阪は、第2次大戦末期にアメリカ軍による50回以上の無差別爆撃を受け、中心部は焼け野原となり、死者・行方不明者は1万5千人に上った。「ピースおおさか」は、その戦没者の慰霊のために大阪砲兵工廠診療所跡地に建てられた施設であると同時に、戦争の悲惨さや平和の尊さを若い人たちに伝えていくことを目的としている。大阪の小学生のほとんどが、学校の課外学習などで訪れる場所だ。

同施設の「設置理念」には、「1945年8月15日に至る15年戦争において、戦場となった中国をはじめアジア・太平洋地域の人々、また植民地下の朝鮮・台湾の人々にも多大の危害を与えたことを、私たちは忘れません」という自虐史観に基づく文言が含まれていることから、今回の展示資料の作成にも、「日本人の悪行」を示す意図が見てとれる。

戦後70年近く経ち、先の戦争について身近な人から直接体験談を聞くことができなくなっている今、多くの資料から学べる場があるのは良いことだ。しかし、事実ではない「南京大虐殺」があったかのような展示や解説がなされることは許されない。ぜひ、問題のナレーションを、正しい内容に修正してもらいたいものだ。(宮)

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