ロシア北部にある、現地語で「世界の果て」を意味するヤマル半島で、直径30メートル、深さ50メートルの巨大な穴が発見され、話題になっている。平原に突如現れたその姿に、「UFOの出入口ではないか」などと騒がれている。
7月中旬に上空から撮影された映像では、穴の周囲には、土が盛り上がっている様子が映っており、陥没したというよりも、地下からの圧力で土が"噴火"したように見える。ただ奇妙なのが、火山の噴火口のように鍋型の穴ではなく、穴の壁面は何かで垂直に削り取ったようにきれいで、円筒形になっている点だ。(参考You Tube映像: https://www.youtube.com/watch?v=tDAVtjSadGg )
地元の「シベリアン・タイムズ」紙で、北極科学研究所の上級研究員アンドレイ・プレハノフ氏は、この穴はここ1、2年の間にできたものと見られることや、現在、衛星画像からその出現時期を特定していることを語っている。
穴の形成原因としては、地下に溜まったガスが噴き出してできたという説や、隕石説、はたまたUFO飛来説もある。周囲にソリなどが通った形跡はなく、人工的に作られたものではないと見られている。ただ、調査中であり、原因は不明。プレハノフ氏は、「ヤマル半島には何度も来ているが、このようなものは見たことがない」としている。
なお、北極圏以北に位置するヤマル半島の年間平均気温は-2℃で、この穴も永久凍土層の中にある。現在、壁面から溶けた水が穴に流入しているため、やがて湖になるのではないかとも指摘される。北極海の氷が減少しており、北極海航路が新しく開発されているが、この穴も、地下の氷が溶けたために開いたという可能性も考えられている。
昨年ロシアに亡命した元米CIAのスノーデン氏は、「地下のマントルには、人類よりも知能の高い生命体が住んでいる」という米政府の機密情報を暴露しているが、今回の巨大な穴は、その情報も本当かと思わせるほど不思議な光景だ。
ただ、知能の高い生命体がこれほど分かりやすいところに基地を作るとも思えない。謎の解明が待たれる。(居)
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