北朝鮮が、同国北東部・豊渓里(プンゲリ)の核実験場で、4度目の核実験に向けて準備を完了させたという見解を韓国政府関係者が明らかにしたことを、25日の各メディアが報じた。

だが一方で、同日、訪韓したオバマ米大統領は、韓国のプロパガンダである従軍慰安婦について「言語道断な人権侵害」と言及。日米韓が一致団結して、北朝鮮と対峙しなければいけない中で、逆に、日米韓を分断するような発言は、アメリカの大統領としての資質が問われる。

25日午後、韓国入りしたオバマ氏は、青瓦台で朴槿恵大統領との首脳会談に臨んだ。このタイミングで北が核実験の準備を完了させたことは、明らかに、米韓への揺さぶりと見ていいだろう。会談後の共同会見では、北朝鮮への追加制裁を検討する考えが示された。

だがその一方で、従軍慰安婦問題について、オバマ氏は「戦時中であったとしても、言語道断な人権侵害である。過去を誠実に、公正に認識されなければならない」などと語った。同氏が、この問題について見解を示したのは今回が初めてである。

なぜオバマ氏が、このタイミングで、このような発言をしたのか理解に苦しむが、いずれにしても、戦後にねつ造された「従軍慰安婦問題」について、同盟関係にある日本を堂々と批判するような振る舞いは許されない。

それを言うのであれば、オバマ氏は、先の大戦で、アメリカが明確な意図をもって一晩で市民10万人以上を焼き殺した東京大空襲、広島・長崎に相次いで原子爆弾を落とし、それぞれ11万人、7万人の市民を殺害したことに対して、謝罪すべきである。少なくとも、広島・長崎の被爆地を訪問し、世界中に先の大戦の誤りを詫びるべきだ。

オバマ氏の「戦時中であったとしても、言語道断な人権侵害である。過去を誠実に、公正に認識されなければならない」という言葉は、そっくりそのままお返ししたい。これまで本欄でも再三指摘してきたように、「従軍慰安婦」はウソであり、「東京大空襲や原爆投下」は事実である。

あまりこの件で、日本側が怒り出して、本当に日米韓の連携が乱れてしまうと、笑いが止まらないのは中国・北朝鮮ということになり、日本の国益も損なわれてしまう。

やはり、一刻も早く日本政府が、「従軍慰安婦」の存在を認めた「河野談話」や、自虐史観を象徴する「村山談話」を白紙撤回しなければならない。そして、国際舞台で堂々と「先の大戦で、日本は、欧米列強から、アジアの植民地を解放し、白人優位の人種差別政策を打ち砕くとともに、正当な自衛権の行使として戦ったのである」と宣言しなければならない。

日本の戦いの影響が、その後アジアからアフリカへと波及し、アフリカの各国が独立を果たしたことも歴史の事実である。日本が戦わなければ、アフリカ系のオバマ氏自身が、アメリカの大統領になることさえできなかっただろう。今後、オバマ氏には、そうした歴史の事実をしっかりと学んでいただきたい。(格/冨)

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