第86回アカデミー賞・作品賞を授賞した映画「それでも夜は明ける」が公開中だ。黒人監督の作品が「作品賞」を授賞したのは史上初のこととあって、注目されている。

この作品は、1841年に誘拐され、奴隷として売られてしまった黒人男性の12年間を描いた実話だ。

主人公のソロモン・ノーサップは、ニューヨークでバイオリン奏者として妻子と幸せな日々を送っていた。ところが興行先で酒に酔わされ、気がついた時は手足を鎖につながれており、そのまま南部の奴隷市場に送られて、売られてしまう。

当時のアメリカは、南北戦争直前。南部では白人が所有する大規模農場での綿花栽培が盛んで、低廉な労働力として黒人奴隷が使われていた。奴隷は綿花を摘み、平均以下の収穫量だとムチ打ち、昨日より少なければムチ打ちという生活。逃亡しようとすれば、即、殺される。こうした中、ソロモンは希望を持ち続けることができるのか――。

自由に生きていた人間が、ある日突然、いとも簡単に奴隷にされてしまい、人間としての扱いを受けられない。観ているのが辛くなる場面もあるほどで、これが実話だということが恐ろしい。

こうした人種差別について、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)と戦い続けたネルソン・マンデラ元大統領が、昨年12月、死後6時間後に大川隆法・幸福の科学総裁のもとを霊として訪れた際、こんなことを語っている。

「『人間の本当の姿は魂である。魂そのものに考える力がある。肉体が人間の実体なのではない』ということを証明するために来ました。これが、『有色人種かどうか』ということが、あまり重要ではない理由です」「魂そのものには色がありません。魂は透明です。これが、平等と自由の本当のポイントなのです」

人は、あるときは黒人として生まれ、あるときは白人として生まれ、あるときは黄色人種として生まれているが、肌の色が違っても根本において同じということだ。この霊的な真実を知れば、白人がここ数百年、黒人や黄色人種を差別してきたことが、大きな罪であることがわかるはずだ。

過酷な人種差別を行ってきたアメリカで、映画「それでも夜は明ける」のような作品が作られ、賞を獲得したことは、アメリカ人の意識に何らかの変化が起きているということだろうか。過去を正しく反省し、そこから教訓を得てこそ、本当の発展がある。本作品に学ぶところは多い。(静)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『ネルソン・マンデラ ラスト・メッセージ』 大川隆法著

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