ロシアが実効支配するウクライナ南部のクリミアで16日、同地のロシアへの編入の是非を問う住民投票が行われる。

先月、反体制派デモを受けてウクライナ政権が崩壊した際に、ロシアはロシア系住民の保護を名目にクリミアを制圧した。アメリカやEUは侵略行為としてロシアを非難しており、住民投票が予定通り行われれば、経済制裁に乗り出す構えを見せている。これに対して、海軍基地を置くなど歴史的にクリミアを戦略的要所と位置づけてきたロシアは、報復の可能性をチラつかせて譲らず、事態は冷戦以来の緊迫状態にある。

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