今回の参院選の争点として、アベノミクスの是非や消費税増税の是非、原発の是非などが挙げられているが、表に出てこない大きな争点が実は「自虐史観の払拭」だ。これを正面から公約に掲げている政党は、幸福実現党だけである。

今のこの時期に、なぜこれが争点にならないのだろうか。国家にとって大切なことは、その国民がその国を愛せるか否かであり、日本人が日本を愛せないのであれば、政治も外交も国防もほとんど意味をなさない。

橋下徹・大阪市長(日本維新の会共同代表)が5月に従軍慰安婦問題に関する失言をしと日本のマスコミが報じ、アメリカのメディアも「戦時中の性奴隷は必要だったと大阪市長」と報じて世界に広まり、日本に大きな逆風が吹いた。

その結果、橋下氏はアメリカに謝罪し、これに怖気づいたのか安倍晋三首相も、あろうことか「村山談話を継承する」と言ってしまった。

日本の自虐史観の元凶の一つ、「従軍慰安婦問題」で、タカ派と言われていた自民、維新がそろって退却した。これで「憲法改正」も大きく後退してしまった。

なぜなら、「憲法改正」は、先の大戦の敗戦・占領下でGHQによって作られた「占領憲法」を、自前の憲法に戻すための旗印だからだ。これに対して中国、韓国、北朝鮮は猛反対するだろうし、アメリカも反対する可能性がある。

ほとんど問題解決しているはずの「従軍慰安婦問題」でさえ、日本政府としてしっかりと反論できないのだから、憲法改正に対する他国の反対を押し切れるとは到底思えない。

「憲法改正」は喫緊の課題であり、今この時期を逃したらもはや不可能かもしれない。その重要な時期の参院選だからこそ、「憲法改正」は最大の争点のはずだ。そして、その足かせとなっている「自虐史観」をどうするのかは、大きな国民的テーマのはずなのだ。

しかし政治家もマスコミも、この話題を避けたまま参院選を迎えようとしている。国内の小さな話題に終始して、「この国のあり方」を国政選挙で論じないのであれば、日本はいつまで経っても他国に脅され続け、領土を侵略されるばかりだろう。

その中で、ただ一つ、「自虐史観の払拭」を公約に掲げるのが幸福実現党だ。「主要政策」の3つの柱の「国防強化」の中でこう主張している。

「改憲や国防の足かせとなる自虐史観(東京裁判史観)を払拭します。公正な歴史認識の共有に向けて、対外的な情報発信力を強化し、米中韓に働きかけるとともに、国際世論の形成を図ります」

このまま「自虐史観」で自信のない国民を次々と生み出し、未来のない日本にするのか。それとも、「真実の歴史」をきちんと取り戻し、他国にもそれを宣言し、「日本の誇りを取り戻す」のか。今また争点から避けたところで、8月には終戦記念日がまたやってくる。どこまでも「自虐史観」はついて回るのだ。

もういいかげんに各党も肚を決めて、「日本は悪い国なのか、そうではないのか」をハッキリと意思表示するべきだ。そして、マスコミも、有権者も、正面切ってこの問題を取り上げる「勇気ある政党」に注目すべきだろう。(仁)

【関連サイト】

幸福実現党 2013参院選 主要政策

http://special.hr-party.jp/policy2013/

【関連動画】

【従軍慰安婦編】大川隆法総裁の提言 ―未来を拓く言葉―

http://youtu.be/wWbwiofJDqQ

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2013年8月号記事 2.歴史問題 2013年参院選 幸福実現党が自民党よりスゴい5つの理由

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2013年8月号記事 自虐史観を検証する - 新たなルネッサンスへ 大川隆法・霊言シリーズの衝撃3

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「歴史認識問題」まとめページ 従軍慰安婦、南京大虐殺…

http://the-liberty.com/article.php?item_id=6116

2013年6月2日付本欄 『神に誓って「従軍慰安婦」は実在したか』発刊 詐欺師たちは恥を知るがよい

http://the-liberty.com/article.php?item_id=6122