《本記事のポイント》

  • 脱北者が金正男氏殺害の背後にある中国の思惑を証言
  • 中国・北朝鮮が朝鮮半島を支配する!?
  • 今国防強化をしなければ、日本国民を守れない

北朝鮮による4発同時のミサイル発射。朴槿恵(パク・クネ)大統領の罷免に伴い、韓国で親北派の政権が誕生する危険性――。

朝鮮半島の混乱に拍車がかかっている。

実は、こうした状況と金正男(ジョンナム)氏の殺害が密接に関わっているという証言を、ネット・オピニオン番組「THE FACT(ザ・ファクト)」が報じている。

脱北者による"正男殺害計画"の証言

同番組は、「独自取材スクープ!北朝鮮・金正男氏暗殺には黒幕がいた!?」として、北朝鮮人民保安省に所属していた脱北者による、以下のような証言をスクープした。( https://youtu.be/Pp1KeTqMI_c )

「中国は金正男を北朝鮮の後継者にするために彼を保護していました。しかし正男は叔父のチャン・ソンテクが殺されたころから身の危険を感じ、アメリカに亡命することを望むようになりました」

「中国からすれば、正男がアメリカに亡命したら、利用価値がなくなるどころか中国に不利益をもたらすことになりかねません。だから中国は北朝鮮に正男を暗殺させたんです」

さらに、この人物によれば、北朝鮮は正男氏を暗殺するため、強制収容所の囚人たちを使って数十回にわたり毒殺のテストをしていたという。

本欄でも、正男氏殺害に関して、ある専門家の「朝鮮半島から米軍を追い出す絶好のチャンスだと考えた中国が、北朝鮮に『ゴーサイン』を出した」とする見方を紹介したが、中国が関与していた可能性が高まっている。

北朝鮮を駒として使う中国

このような中国・北朝鮮の協力関係から、中国の思惑が伺える。

中国は現時点において、朝鮮半島から米軍を追い出し、半島を"赤く"染められるのであれば、それが「中国の赤」でも「北朝鮮の赤」でも構わないと考えているのではないか。

朝鮮半島では、韓国の朴大統領が失脚したが、次期大統領の有力候補だと言われている文在寅(ムン・ジェイン)氏は、北朝鮮に親和性が高いことで知られる。この流れで、韓国を中国・北朝鮮側に引き込めれば、アジアにおける中国の影響力は一層増すこととなる。

コントロールが効かない金正恩(ジョンウン) ・朝鮮労働党委員長であっても、朝鮮半島を赤く染め上げ、日米韓に対する「盾」の役割を担ってもらうには十分だと、中国は考えているのだろう。

平和を守る手段としての核装備

こうした状況を予見していたかのように、幸福の科学・大川隆法総裁は2016年2月、日本も正当防衛の範囲内で核装備の準備に入るべきだと指摘していた。他国を侵略するための核ではなく、他の核兵器装備国に核兵器を使わせないための、「抑止力としての核」である。

国民の生命、財産、安全を守るつもりがあるならば、日本の政治家は、中国・北朝鮮の脅威について真剣に議論し、具体的な準備に入らなければならない。

(片岡眞有子)

【関連サイト】
ザ・ファクト公式サイト
独自取材スクープ!北朝鮮・金正男氏暗殺には黒幕がいた!?

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