「近江商人の精神」をスーパー、金融に当てはめると?【鈴木真実哉のHSU流・経済塾(8)】

2015.05.19

経済学者
鈴木真実哉

プロフィール

(すずきまみや)1954年生まれ。早稲田大学大学院を修了。金融論、貨幣論、シュンペーターやハイエク理論を研究。主な著書に、『格差社会で日本は勝つ』(幸福の科学出版)、『カオスの中の貨幣理論』(共著、雄松堂出版)などがある。2015年開学の私学ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)経営成功学部のディーンを務める。

「格差批判はなぜ問題なの?」

「どうすれば国は豊かになるの?」

「金融は危ない稼ぎ方なの?」

こうした疑問について考える中で、経済学の基本的な考え方を学ぶことができる。

本コーナーでは、4月に開校した私塾「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)」の経営成功学部ディーンの鈴木真実哉氏に、経済の諸問題について話を聞いていく。最終回である第8回は、「新時代をつくる経済と信仰の関係」について。

今日のポイント

  • 職業倫理の共通点は「三方よし」の精神
  • 現実世界と霊界の橋をかける人が創造的なアイデアを得ることができる

近江商人が持っていた「三方よし」の精神

――鈴木先生は、経済繁栄には宗教的な倫理感が必要であり、宗教・道徳教育が必要だとおっしゃっています。ただ、宗教観・倫理観といっても様々なものがあります。具体的にどのような倫理観なら、日本人全体として共有しやすいでしょうか。

鈴木真実哉氏(以下、鈴木): 最初の段階として、江戸時代の近江商人が大切にしていた「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という「三方よし」の精神などは、受け入れられやすいのではないでしょうか。

売り手は、自分も買い手も満足できる商売をしなければならず、商売で得られた利益は、広く社会に還元されなければならない――。これは、松下幸之助氏の「共存共栄」につながる考え方でもあります。

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