Interview 地域を発展させる「秘策」 - 宮崎県 「いっちゃがな世の中」を変えたい

2017.12.24

2018年2月号記事

Interview

全国で活動する幸福実現党の代表者に、地域発展の提言・取り組みについて聞いた。

地域を発展させる「秘策」 宮崎県

「いっちゃがな世の中」を変えたい

幸福実現党 国富町議

橋詰 賀代子

(はしづめ・かよこ)国富町生まれ。県立本庄高校卒。宮崎交通のバスガイドやセラピストとして活躍。4児の母。

幸福実現党えびの市議

松窪 ミツエ

(まつくぼ・みつえ)えびの市生まれ。宮崎女子短期大学卒。えびの市民図書館館長やロータリークラブ会長などを務め、様々な形で地域に貢献してきた。議員は2期目。

橋詰氏(以下、橋): 地方議員として活動する中で感じるのは、「現状維持でいいんだ」という雰囲気が根強いことです。これを何とか変えられないかと、ひしひしと感じています。

松窪氏(以下、松) : 私が活動するえびの市では、現状維持思考から抜け出すため、「えびの未来カフェ」を実施しています。ボランティアやえびの里山の会などの市民団体が集まり、アイデアを出し合い、協力しようというものです。具体的な成果はこれからですが、その場で若い人が発言することで、大人もいい刺激を受けています。

橋: 私の国富町では、そうした交流の場がないので、今度、議会で提案してみたいです。「どうせやってもダメだ」と思うのではなく、町を変える仲間がいるという意識に変わることは大事です。

助け合いで生涯現役社会に

松: 最近では、待機児童問題も取り沙汰されています。これに対する支援制度の一つに「ファミリーサポートセンター」というものがあります。これに登録している住民が、子供の送り迎えや、美容院に行く時間の間だけ面倒を看るなど、低価格で手助けするというものです。

橋: 田舎でも、核家族が増えたり、働き方が変わったりしているので、そういう制度を広めたいですね。高齢者と子供が交流する社会は、お互いの元気にもつながります。

松: 制度が広まれば、生涯現役社会の実現にも近づくでしょう。

増える空き家を再活用

松: 人口問題と言えば、えびの市は935戸の空き家を抱えています。危険度の高い家が35戸あり、どんどん増えています。

橋: 身内が亡くなるなどの理由で、どうにもならない住宅が空き家になるんですよね。固定資産税を払うくらいなら、タダで譲りたいという方もおられます。

松: 私の娘も、空き家を安くリフォームして生活しています。

橋: 町の財産であるはずの住宅

が空き家になるのはもったいない。移住者を増やすためにも、空き家を再生させたいですね。

寄付で財源を確保

橋: 国富町には、日本三大薬師寺の一つ「法華嶽薬師寺」があり、病気が治ることで、昔は県外からもたくさんの参拝者で賑わっていました。現在は町全体を博物館に見立てる「フィールドミュージアム構想」を進め、町を盛り上げようとしています。

松: 私が住む地区には、香取神社という小さな神社があります。「神様がいらっしゃる」という意識が地域に根付いているので、祭りが約400年続いています。この様子をネット上の動画で見て、観光客も来ています。

さらに盛り上げるべく、町おこしを進める地域協力隊が、神社の看板を作るために、ネットで寄付を募集(クラウドファンディング)。すると、目標額の50万円を超える寄付が集まったのです。地域の衰退を何とかしたいと思う人は数多くいるのです。

寄付で作られる看板は、後世までずっと残るので、支援者も誇りを感じられます。そうした思いをつなげるきっかけづくりが大事だと思いました。

橋: 役場も、それをうまく利用できるといいですね。いつも「財源がないからできない」という話になるので。知恵を出して、地域をどう守るかが大事です。

松: 私は2期目ですが、「議員は誰がなっても同じ」と思われる中、私が当選したことで「新しい風が吹いた」というおほめの言葉を頂いたことがあります。

橋: 今、幸福実現党の地方議員が増えています。地域に溶け込んだ活動を行い、「いっちゃがな世の中」を変えたいですね。


タグ: 幸福実現党  生涯現役  空き家  人口問題  2018年2月号記事  宮崎  地方  待機児童  市民団体  松窪ミツエ  橋詰賀代子 

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