2024年3月号記事

トランプの復活とコロナの再来

2024年の世界のリスクに「アメリカ政治の分断」が、多くの調査機関から指摘されている。
アメリカのトランプ前大統領が「民主主義の脅威である」と批判されているが、実際はどうなのか。
そして、コロナ禍もいつまで続くのだろうか。

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マスコミが隠したがる

トランプ好調とバイデン苦戦

ここからは、アメリカ国内で立ち上がる、トランプ再選阻止運動に目を向ける。

トランプ氏の再選を阻む、民主党勢力による「妨害」が凄まじい。「司法や情報機関の武器化」と指摘されているように、民主党側は司法やCIAなどを政治利用し、トランプ氏を追い詰めようとしている。

これらの問題は後述するとして、問題なのは、左派メディアがそれらを強力に支援し、あからさまな偏向報道を行っている点だ。ジャーナリストの9割以上が民主党支持とも言われる米メディア界の反トランプの大合唱は、常軌を逸していると言える。

そうした四面楚歌のような状況の中で、トランプ氏は妨害をはねのけ、選挙戦を好調に推移させているのだから、驚きと言う他ない。共和党内の大統領候補の支持率では他を圧倒し、バイデン氏との一騎打ちでも、現状では「優勢」と見られている。

ではトランプ氏は、どれほどの"ハンディキャップ"を背負って戦っているのか。