《ニュース》

イスラム武装組織・ハマスの奇襲攻撃に端を発するガザでの戦闘が勃発して、既に3カ月以上が経ちます。

武力衝突による民間人の犠牲が問題視される中、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が、アラブ諸国が共同で、停戦協定に向けた新たな構想案を詰めていることを報じました(18日付)。アラブ諸国がガザをめぐって中国との連携を強める中、その内容に注目が集まっています。

《詳細》

昨年10月7日、ユダヤ教の祭日にあたる日、ハマスはイスラエルに向けて短時間で数千発以上のロケット弾を撃ち込むと共に、戦闘員を侵入させました。

これによってイスラエル側で約1200人が亡くなり、その際の残虐行為も明らかになっています。英BBCも昨年12月、遺体の状況などを受け、ハマス戦闘員による女性への強姦や体の切断などを報じました。奇襲時にはハマスによって約240人の人質が拘束され、昨年11月の停戦で約半数が解放されたものの、今なお多数の人質が拘束されています。ハマスは今月14日にも、イスラエル人の人質3人の動画を公開し、ガザへの攻撃停止を要求しました。

奇襲を受け、イスラエル側はガザ地区の各地で軍事作戦を展開。市街地で守勢に入る戦闘員を攻撃する中で、市民の犠牲者が拡大し、ハマスが運営するガザ地区保健省の発表によれば、2万数千人を超える死者が出ているとのことです。

停戦を求める世論が強まる中、FT紙がアラブ諸国の政府高官の話として、アラブ諸国が停戦協定に向けた構想案を詰めていることが報じられた形です。

記事によると、停戦確保と人質解放を進め、イスラエルがサウジアラビアなどとの国交正常化を進める条件として、イスラエルがパレスチナ国家の樹立に向けた「不可逆な」工程に同意することが挙げられているといいます。

《どう見るか》