《ニュース》

アルツハイマー病の進行そのものを遅らせるとされる初の新薬が7日、アメリカ当局から正式承認されたことを、各紙が1面で報じています。

《詳細》

日本の製薬会社エーザイが、米製薬会社バイオジェンと共同開発した、アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」が、米食品医薬品局(FDA)から正式承認されました。日本でも、秋までに承認審査の結論が出るとされ、年内にも実用化されるとして注目を集めています。

同薬は、アルツハイマー病の原因という説のある、脳内のたんぱく質「アミロイドベータ」を除去することで、症状の進行そのものを遅らせるよう設計されたものです。

これまでのアルツハイマー薬は、一時的に脳内信号の伝達を活発にして、症状を改善させる対処療法的なものしかありませんでした。一方、「レカネマブ」は、1年半の臨床試験によれば症状の進行スピードを27%緩やかにしたとされています。長期的に使うことで、症状の進行を2~3年遅らせる可能性も見込まれるとされています。

「認知症治療の大きな一歩」と期待される一方で、「症状が軽度の患者にしか使えない」「2週に1度、通院して点滴を受ける治療の負担が大きい」「一部の副作用も懸念されている」「薬価は年380万円と患者への経済的負担が大きく、保険適応となっても財政への影響が大きい」ことなども指摘されています。

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