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かつてイギリスが統治していた香港で、英エリザベス女王の弔問記帳のために香港市民が在香港英国総領事館に詰めかけています。16日には4時間待ちの長蛇の列ができました。

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エリザベス女王は香港にとって、1952年の即位から97年に香港が中国に返還されるまでの約45年間、宗主国の君主でした。75年と86年の2回、香港に訪問し、市場や公共住宅など庶民の生活の場にも足を運び、「香港のおかみさん」と呼ばれ親しまれていました。

同総領事館は「記帳する人が想定上に多い」として、弔問記帳の受付を19日まで延長しています。元公務員の女性は「イギリスのおかげで香港は発展できた」と振り返り、男子高校生は「デモを抑圧されるなど、中国の統治に対する不満をあらわすために来た人もいると思う」と話しています(16日付読売新聞オンライン)。

一方で、エリザベス女王に追悼の意を表した香港の俳優が、中国国内からの批判が相次いだことで謝罪に追い込まれました。俳優の羅家英(ロー・カーイン)氏は弔問記帳のため、花を持って英総領事館を訪れ、自身のSNSで「香港は女王のもとで祝福された土地」とコメント。これに対して、中国国内から批判のコメントが相次ぎ、羅氏は追悼コメントを削除し、「私は中国人で、永遠に祖国を愛する」と述べました。

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