安倍晋三首相は、2016年に8年ぶりに日本で開かれる主要国首脳会議(サミット)の開催地を三重県の「伊勢志摩」にすると発表した。テロなどへの警備がしやすい立地条件に加え、日本の伝統文化や精神性を各国に発信するにあたり、最適であることが選出の理由とされている。

首相が発表で強調したのは、「伊勢神宮」の存在だ。首相は、「伊勢神宮は、悠久の歴史をつむいできた。そして、たくさんの日本人が訪れる場所であり、日本の精神性に触れてもらうには大変よい場所だ。ぜひG7のリーダーたちに訪れていただき、伊勢神宮の荘厳で凛とした空気を共有できればよいと思う」と述べた。

日本神道の主宰神・天照大神を祀る伊勢神宮に近い場所でサミットを開催することは、日本人が信仰について改めて考える機会にもなるだろう。

伊勢神宮は、2世紀頃、第十一代垂仁天皇の皇女である倭姫命(やまとひめのみこと)が、天照大神を祀る社を移して建てたものだ。その後、鎌倉時代に、日本神道の中心地として相応しい、大きな境内地を持った神社となった。

天照大神の教えは、明確には残っていない。だが、幸福の科学・大川隆法総裁の霊査によって、「信仰の優位」を重んじる人格神であることが分かった。人々に対し、神仏への信仰を最も大切なものとするよう教えてきた女神であるのだ。

現在の日本人であれば、「自分に御利益があるならば信じる」ということはあるだろう。しかし、神仏を第一に考え、信仰を中心とした生活を送る日本人は数少なく、変わった存在と見られてしまう。最近の鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)の噴火や小笠原諸島での地震など相次ぐ天変地異は、人々の不信仰に対する神々からの警告のようにも見える。

今回の伊勢志摩でのサミット開催をきっかけに、日本人は、自信の持つ信仰の姿勢を振り返るべきだ。そして日本の神々は、現在ただいまも、その御心を伝え続けていることに気付かなくてはならない。(泉)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『天照大神の未来記』 大川隆法著

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