モデルで俳優の栗原類さんはこのほど、NHKの情報番組『あさイチ』に出演し、アメリカに住んでいた8歳の時に、発達障害の一つであるADD(注意欠陥障害)と診断されたことを告白した。

栗原さんは番組内で、「早期診断されて、自分の弱点、できることとできないことがより分かりやすくなった」と前向きに語った。その一方で、「人に合わせなかったり、家や教室を出る時間はぴったり。水を飲まないと授業に参加しないなどすごいこだわりがあった」「音の感覚が過敏」と自身の"症状"を説明した。

ADD患者には、注意の切り替えが苦手、物忘れが多い、思いつくままに行動するなどの特徴が見られる。ADDの他にも、アスペルガー症候群や自閉症など、医学的に先天的な脳の障害とされている発達障害は多いが、果たして本当に「脳の障害」なのか。

天才性を発揮する人も

発達障害を真に理解するには、人間はあの世とこの世の転生輪廻を繰り返して魂を磨いている霊的存在である、という霊的人生観が必要だ。大川隆法・幸福の科学総裁は著書『じょうずな個性の伸ばし方』の中で、次のように語っている。

「ADHD(注意欠陥多動性障害)などについて、一般的には、『魂の個性や多様性の問題だ』と考え、『現代の管理社会に合った子どもばかりがいるわけではないのだ』ということを信じたほうがよいでしょう。そして、『だれもが仏の子なのだ』と考えてください」

アインシュタインやエジソン、モーツァルトなど、後に発達障害と言われるようになった人が天才性を発揮する事例も多い。現代医学では、こうした人たちを医学的に説明しようとして、障害の名前をつけて単純にカテゴリー分けする傾向がある。しかし、ややもすれば、障害というレッテルを通して、その人を見ることになりかねず、「周りと違う」というだけで本人の持つ可能性を見落としたり、長所を十分に生かすことができないままになってしまうこともある。

現実的に、発達障害とされた人の中には、周囲との違和感や感覚の違いに悩む人も多いかもしれない。しかし、栗原さんのように、その感性や個性を生かし、第一線で活躍している人もいる。強い個性を持った人こそ、現状を破り、世の中を変えていく可能性を秘めているのだ。(冨)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『じょうずな個性の伸ばし方』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=6

幸福の科学出版 『心と体のほんとうの関係。』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=124

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