幸福実現党は9日、ユートピア活動推進館(東京・赤坂)で、東京都と山梨県本部合同の立党6周年大会を開催。4月から6月中旬にかけて、全国で同大会を行っている。

大会では、釈量子党首や江夏正敏政調会長、七海ひろこ財務局長らが、4月の統一地方選の総括やお礼の言葉を述べた。また、2016年の参院選への意気込みが語られた。

挨拶に立った釈党首は、統一地方選で、幸福実現党の公認候補が5人、推薦候補が3人当選したことに触れ、「公党としての責任が高まっている」と言及。

また、憲法9条の改正や自虐史観の払拭、消費税問題、中国とロシアの接近など、日本が直面しているさまざまな問題を踏まえ、そうした課題を解決できる政党が、今、国会には見当たらないと指摘した。

さらに、安倍晋三首相が米議会で「量子的飛躍(クオンタム・リープ)」と発言したことについて、「村山談話や河野談話を踏襲しながら何が量子的飛躍なのか。言葉遊びになってしまっている」と苦言を呈した。

釈党首は最近、鹿児島県知覧で、特攻隊の生き残りや遺族に聞いた話を紹介。自虐史観を払拭するためには、先人の足跡を辿るなどして感動すること、感謝の思いを持つことが大事だと訴え、その感謝の思いが、よりよい政治を実現しようというエネルギーにつながるとした。

幸福実現党は2009年春に立党した宗教政党であり、国防強化や憲法改正、教育改革などを訴えてきた。

最近では、歴史認識問題を解決するため、「中国による『南京大虐殺』『従軍慰安婦』のユネスコ記憶遺産への申請に抗議し、日本政府に万全の措置を求める署名」活動や、「『河野・村山談話』の無効を宣言し、自虐史観を一掃する『戦後70年談話』を求める署名」活動などを行っている。

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2015年4月27日付本欄 統一地方選で幸福実現党が躍進 「新しい選択」提供か

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