ベトナム戦争当時、戦地に現れたUFOと米軍とのあやうい対立を目撃した退役軍人がその体験談を語った。米ハフィントン・ポスト、英デイリー・エクスプレス紙電子版が伝えている。

証言したのは、元米空軍情報将校のジョージ・ファイラー氏。彼は、60年代から70年代、ベトナムに現れたUFOを記録していた。ファイラー氏は当時、トップ・シークレットにアクセスできる権限を持っており、軍のトップに毎日報告する任務を担っていた。

最初は戦略情報を送っていたが、それがUFOの目撃情報になってしまうこともしばしばだったという。それらは「ボンヤリとした、UFOのようなもの」といったあいまいな現れ方ではなく、明確に存在し、米軍機や船の脅威となっていた。

例えば、1968年、南北ベトナム間の非武装地帯で、哨戒艇2隻がUFOに付きまとわれた事件では、後ろ側の船の乗組員が、ピカッと光るものを見た後、前の船が爆発するのを目撃した。

また、時速900kmという最速のジェット戦闘機の横にUFOがやってきて、バレル・ロール(横転と機首上げを同時にすること)をして、空軍内で最速だったその戦闘機の最高速度の3倍の速度で去って行った例もある。「我々よりはるかに高いテクノロジーを彼らが持っているということです」とファイラー氏は語る。

ファイラー氏は、「UFOに関しては、匿名で非公式な証言がほとんどでしょう。もし、UFOに関心を持ちすぎていると分かると、職を失いかねませんから」と話す。

災害地や紛争地でのUFOの目撃談には枚挙にいとまがない。UFO目撃はベトナム戦争以降も続いており、アフガニスタンでもUFOを目撃したとフィラー氏に話した軍人がいたほか、イランのメディアも頻繁にUFOについて報道していたという。

だが、UFOについては、「宇宙人が何かをしに来ている」という前提だけでなく、「どこかの国の軍事技術である」という可能性も忘れてはならない。ファイラー氏は、「率直に言って米軍は、UFOがどこに属しているのかを知りたがった」と証言している。

あらゆる想定のもと、世界中の政府や軍がUFO目撃情報を管理するのは当然のことと言える。日本ではUFOの話題は冗談として扱われることが多いが、国防上の観点から考えても、真剣に情報収集や研究に取り組むべきだろう。(純)

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