アメリカのマサチューセッツ州にあるウェストフィールド州立大学のジョージ・マイケル助教授が、4月23日、人類とETのコンタクトに関する特別講義「Are we alone?」を行うと、マサチューセッツ州の情報サイトに告知された。

文明の進化をテクノロジーレベルで測るなら?

大学のプレスリリースによると、マイケル助教授は、もともと刑事司法、特にイスラム過激思想、極右、テロやレジスタンスなどの専門家である。

ところが、5年前、ホーキング博士が「宇宙人とコンタクトすべきではない」と発言して以来、ETとのコンタクトに関心を持ち始めた。特に、理論物理学者のミチオ・カク博士のカルダシェフ・スケールの解説に触発された。

カルダシェフ・スケールというのは、もともとロシアの宇宙飛行士ニコライ・カルダシェフによって提示された、宇宙での文明の進化をテクノロジーレベルで測る指標となるものである。それによると、タイプ1は、自分の惑星内のエネルギーをコントロールできるレベル。タイプ2は、その惑星のある恒星系のエネルギーを利用でき、タイプ3なら銀河内のエネルギーの利用ができるテクノロジーのレベルだ。

宇宙人が地球に来る目的とは?

ホーキング博士は、ETの侵略に対して悲観的な意見を述べており、接触すべきではないという。カク博士も、宇宙からの防衛について述べている。しかし、マイケル氏は少し異なる見解を次のように述べている。

「惑星間航行をして地球に飛来するETの文明レベルは、少なくともタイプ2だろう。彼らが地球の資源を略奪するために、はるばるやってくるとは思えない。遥かに彼らの方が進化しているからだ。むしろ、彼らは侵略というより好奇心からやってくるのだろう。つまり、宇宙の人類学のようなものの調査に来ているのではないか。」

彼の最新の著書『コンタクトに備えて:人類とETがついに出会うとき』は、天文学、宇宙生物学、SETI(地球外知的生命探査)、UFO学などがテーマとなっている。この書籍をもとにしたマイケル氏の講義は、CSPANというアメリカ合衆国議会など政治専門のケーブルチャンネルにも収録の予定だ。

アメリカの大学では、真面目にUFO学の講義をする研究者がいて、メディアの話題になる機会が多い。世界中で目撃されているにもかかわらず未解決なままのUFOに対して、知的好奇心を寄せるのは当然のことだろう。現代科学が対象としていない未科学分野の勇気ある探求者がもっと日本にも現れないものだろうか。(純)

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