米女優アンジェリーナ・ジョリーさんは米紙ニューヨーク・タイムズ(24日付)に寄稿し、がんのリスクを減らすために卵巣と卵管の摘出手術を受けたことを明らかにした。

ジョリーさんは「BRCA1」と呼ばれる遺伝子に変異があり、医師から、乳がんは87%、卵巣がんは50%の確率で発症するリスクがあると伝えられていた。2年前にも同じ理由で両乳房の切除手術を受け、大きな話題を呼んだ。母親と祖母、叔母をがんで亡くしたため、さまざまな選択肢を検討し、予防的措置として摘出手術を選んだという。

しかし、ジョリーさんのこの対応には、違和感を覚える人も少なくないのではないか。がんになる可能性があるからといって、まだ健康な卵巣を摘出するのは、まるで壊れる可能性のある機械の部品を取り除くかのようだ。また、遺伝子検査によって病気のリスクを予測することを、コンピューターのバグを発見することのように捉えているようにも見える。

遺伝子で肉体ができるのか?

大川隆法・幸福の科学総裁は、遺伝による病気の捉え方について、著書『幸福へのヒント』の中で「子供は親から設計図(遺伝子)をもらい、その設計図どおりに肉体が出来上がっていきます。ただ、最終的にどのような肉体が出来上がるかは、後天的な要素の影響が半分以上あります」と述べている。

この「後天的な要素」には、食事や運動のバランス、睡眠などの生活習慣がある。また、日常的に受けるストレスなどの影響もあるだろう。さらに、「悪霊による憑依」や「過去世のカルマ」も病気の原因になるというのが霊的真実だ。

病気の霊的背景とは?

人間の本質は心であり、魂だ。魂が一時的に肉体に宿ってこの世の人生を送る。ただ、「色心不二(しきしんふに)」という言葉もあるように、肉体と魂は完全に別のものではなく、密接に関係している。肉体に病気が表れる場合、心にも原因があることがほとんどだと言われている。

また、心は磁石のような性質を持っていて、生きている人間の心が憎しみや怒りなどを常に発している場合、同じような傾向を持った霊が憑依することがある。するとその霊と同じ症状が出て、病気だと診断されるケースもある。この場合は、自らの心の状態を正すことで、憑依霊を寄せ付けないようにすることができる。

他にも、人間は何度も地上に生まれ変わり、人生経験を積む存在だが、生まれる前にあえて病気などを自ら計画することがある。これは、自分が病気を経験することで、周りの人に健康のありがたみを伝える使命がある場合や、過去世で他の人に与えた苦しみを自ら経験し、罪を償うなどの意味がある。

病気には人生の課題のヒントが隠れている

もちろん、医学や遺伝子技術の進歩によって、病気を予防できることは素晴らしい。しかし、あくまでも肉体は一時的な乗り物にすぎず、人間の本質は「心」だ。

肉体から悪い部分を取り除いたとしても、「心」自体が間違っていたり、その人の魂修行に病気が必要な場合は、繰り返し病気になることもある。

病気には、自分の心を見つめなおし、人生という「一冊の問題集」の中で、自分の課題を解決する大きなヒントが隠れていることがあるのだ。(真)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『ザ・ヒーリングパワー 病気はこうして治る』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『超・絶対健康法 奇跡のヒーリングパワー』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『奇跡のガン克服法 未知なる治癒力のめざめ』 大川隆法著

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