レアル・マドリードのホームスタジアムであるサンティアゴ・ベルナベウ。
世界屈指のプロサッカークラブであるレアル・マドリード(スペイン)所属で、ポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウド選手は14日、ポルトガルサッカー連盟設立100年を祝う式典で、ポルトガル歴代最高選手に選ばれた。
ロナウド選手は12日、スイスのチューリッヒで、世界年間最優秀選手に贈られるFIFAバロンドールも受賞している。受賞スピーチでは、チームメイト、監督など、サポートしてくれた人たちに感謝の意を表し、「サッカー史に最高の選手として名を刻まれたい」と、今後の意気込みを語った。
ロナウド選手はトリッキーでスピード感あふれるドリブル、強靭な肉体から放たれるパンチの効いたシュートなどが持ち味だ。スペインリーグで2度の得点王に輝くなど、16日時点で首位を走るチームの原動力となっている。そうした実績からポルトガル国内のみならず、すでに世界最高のサッカー選手と評する声は多い。
練習場に最初に現れ、最後に帰る
しかし、その成功の理由は才能だけではない。影には血の滲むような努力がある。
ロナウド選手は「練習の虫」と呼ばれるほど、トレーニングに没頭することで有名だ。サッカー選手として一流と呼ばれるようになってからも、練習場には最初に現れ、最後に帰るという。
その練習ぶりについて、ロナウド選手が16歳の時から代理人を務めるホルヘ・メンデス氏は、次のように評している。
「あれほどのプロフェッショナルは滅多にいない。あれ以上に自己を律している男はどこにもいない。ほかにも努力をしている選手はいるが、あそこまでサッカーにすべてを捧げている男はいない。あの情熱、献身、自己犠牲の精神は特筆されるべきものだ」(2014年6月24日付プレジデントオンライン)
ロナウド選手は食生活の管理も徹底している。お酒や糖分、脂質を避けるのはもちろんのこと、スタミナを上げるために炭水化物をよく摂取し、強靭な肉体を維持するために2~4時間置きに1日6回の細かな食事を取ることを習慣づけているという。
高校時代、野球部の補欠だった上原選手
一流のプロスポーツ選手のストイックさや努力には目を見張るものがある。メジャーリーグのボストン・レッドソックスに所属する、上原浩治選手もその一人だ。
上原選手は高校時代、野球部の補欠で全く無名の存在だった。甲子園にも出場できず、大学受験にも失敗し、浪人した。そうした逆境の中、勉学の傍ら、予備校に通いつつジムでトレーニングを行っていたという。
そうした努力が実り、大学時代に才能が開花した。今ではチームの「抑えの切り札」として、2013年のワールドシリーズ制覇に貢献し、胴上げ投手になるなど、高校時代には考えられないほどの華々しい活躍を見せている。
その成功を支えているのは、日の当たらない時代の努力の積み重ねだ。座右の銘である「雑草魂」は、環境や才能のなさを言い訳にせず、夢に向かって一歩一歩前進しようとする上原選手の決意が感じられる言葉だ。
高い目標を持ち、一途な思いで自分の夢に向き合っているプロスポーツ選手の生き方から学ぶべき点は多い。一心不乱に道を極めることが成功を収める上で、一つの方程式となるだろう。(冨)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『サッカー日本代表エース 本田圭佑 守護霊インタビュー』 大川隆法著
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